2010/12/31

Macのハードディスクを大掃除する3つの手順


今年も残り僅かですね。大掃除や買出しなど、年越しの準備はいかがでしょうか?
お部屋の掃除でMacのほこりを払うことも大事ですが、ハードディスクの中身もお掃除にしたいですよね!空きが数%しか残っていない私は大掃除というよりも必要に迫られてになりますが…、まぁ目的は一緒です。ハードディスクはどんどん値下がりしますので、交換して容量を広げても実質は片付いたことになりますが、今回は使用中のディスクの中身をキレイする手順を紹介します。

3つ手順がありますが、時間や手間がかからない順に紹介していきますね。最も容量を空けられるのは最後の手順ですが、手作業かつ、ちょっぴりハマる要素がありますので上から順に行うほうが得策です。

システムキャッシュを削除する
OnyXというアプリを使ってキレイにしてもらいました。
OnyXはシステムのキャッシュファイル、つまり一時的にしか使わないファイルを探し出して捨ててくれるアプリです。キャッシュファイルのひとつひとつは小さいファイルですが、数がとても多いのでトータルで大きく見えます。長く使っているMacであればあるほど大量に眠っていますので、空き容量は増加するはずです。OnyXの設定項目はたくさんありますが、初期設定でもかなりの数のファイルを消去してくれると思います。

不要なアプリケーションを削除する
お試しでインストールしたアプリなど、今後も使わないであろうアプリを削除します。Macの多くのアプリは、ダウンロードしたファイルを解凍するだけ、またはDVDからコピーするだけで使えますので、大抵ゴミ箱に捨てるだけで済んでしまいます。ですが、実はそれだけでは完全にキレイにはならないのです。別の場所にもアプリのデータファイルが作られているからです。
このデータファイルはシステムフォルダの深い階層にひっそり?と作られるので、探し出するのはとても手間がかかります。その上、間違えて別のアプリのデータを消してしまう可能性もあります。(何度か痛い目にあいましたw)
AppTrapを使うとアプリと一緒にデータファイルもゴミ箱に入れてくれますよ。(図のようなアラートが表示されます)システムに常駐してアプリがゴミ箱に入るのを見張ってくれているようです。日常的にアプリを消すことはないので、ON/OFF切り替えて使っています。切り替えがシステム環境設定から行えるので、Macに標準で付けてほしいなと思ってしまったアプリです。

サイズが大きいファイルを削除する
ディスクをさらに空けたい場合、この手順がとても重要です。特に私には必須のお掃除でした。
GrandPerspectiveというアプリを使います。このアプリはハードディスクの中身を解析して、ファイルサイズを視覚的に表示してくれます。つまり、サイズが大きいファイルを見つけやすくしておいて、狙い撃ちで削除してしまおうという作戦です。

私のMacを解析したらこんな風に表示されました。
四角がたくさんありますが、このひとつひとつがファイルです。四角の大きさがファイルサイズを表しています。四角にマウスカーソルを合わせるとファイル名とファイルサイズを表示してくれます。さらに右クリックするとそのファイルをFinderで表示したり、削除することができます。


1/3程を占める1番大きい四角は、iPhotoの写真データが収められているファイルでした。このファイルは絶対に捨てられませんよね。

2番目に大きい四角は、捨てられるファイルでした。私のMacはUbuntuという別のOSが動作できるようになっていて、そのOSが使う領域が幅を利かせていたのでした。しばらく使っていないような気がするので思い切って削除です。

面白いのは、iPhone/iPadのアプリも表示されるところです。〜.ipaというファイルがそうです。iPhoneで色々なアプリを試しているうちにiTunesには不要なアプリが数えきれないくらい入ってしまいました。ひとつずつ消していくのは結構な手間ですので、見ないように気がついていないようにしていていました。今回GrandPerspectiveで解析して、一部のアプリを消しさえすればかなりの領域を空けられることがわかりました。ファイル名からアプリの名前はおおよそ推測できますので、iTunesから狙い撃ちデリートできました。これは便利!

OnyX http://www.titanium.free.fr/download.php
AppTrap http://onnati.net/apptrap/
GrandPerspective http://grandperspectiv.sourceforge.net/

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2010/12/22

ムダと貴重 合理性と気持ちの問題の綱引き

Precious ....

ある人からみるとムダなものが、別のある人から見ると貴重なものに見える場合があります。

実は我が家の家計簿を巡って、ちょっとした事件が起きました。

我が家では、三人目の子供の出産を控えており、来年から家計簿をつけることに決めました。ドンブリ勘定ではない、一般的な家計簿です。奥さんは一度チャレンジして三日と続きませんでしたので、担当は私になりました。もちろん私も三日で終わるかもわかりませんが、おこずかい帳なら二年くらい続いていますので、三日より長く続く確立は奥さんより高いはずです。

私はまず我が家の収入をキチンと洗い出そうと思いました。恥ずかしいことに私は家庭の収入についてよくわかっていません。現状、ほしい物はほとんどすぐに手に入れますし、食べたい物は全て食べますし、ただただ欲求のままに好きにしています。(奥さんの苦労は耐えなかったでしょう)項目だけならわかります。私の収入、奥さんの収入、子ども手当、税金の還付金などなど。それぞれおおよその金額を奥さんに聞こうとした際、この事件は始まったのです。
私が引っかかったのは、奥さんが言ったこのヒトコト。

私の収入は家計簿につけないで。

このヒトコトはどうしても理解できませんでした。理解できないから納得がいきませんでした。私の収入は家計に入れて、奥さんのは入れない、そればかりか奥さんのポケットに入るというのです。これはフェアな話ではありませんよね。

私は自分の理想のルールを奥さんに伝えました。収入は全て加算して、適切な出費や貯金などに振り分けるべきという内容です。奥さんの収入はそれほど多くありませんが、このルールの例外ではないと思っています。
これはトラブルになるべくしてなった我が家の問題です。話は平行線を辿り、答えはないようにみえました。

こんなとき、私はTwitterを使います。 すると、やはりと言いますか、色々とお返事を頂きました。(いつも感謝です) Twitterは私にとって雑談する場所であり、ブログを宣伝する場所であり、ライフログを残す場所であり、相談に乗ってくれるかもしれない人がいる、という便利な場所なのです。

返事をひとつずつ読み返信が終わった頃、奥さんの言い分もなんとなくわかった気がしました。私から見るとムダで不平等なものが、奥さんから見ると貴重でかつ、あると気持ちを豊かにできる平等なものである、ということです。これは数学などの学問には収まらない奥さんの「気持ちの問題」なのです。

世の中の男性にはこの意見に簡単には賛同できない方が多くいそうです。おこづかい制のパパさんは、家計管理とおこずかい制はトレードオフだという考え方をしているかもしれません。経済に詳しい方であれば、資産運用をお考えになるでしょう。資産運用の資金は多いほうが良いという話は私でも知っています。
女性の意見を聞くと気持ちに余裕を持つことの重要性を意識する方が多いと思います。中には全く中立の立場から、家計簿から家庭事情が見えるとおっしゃった方がいて、切実な問題が少し和らいだりもしました。

私はこの「気持ちの問題」というナゾに、ほとほと参っています。そして、たびたび振り回されているのです。合理的に考えれば考えるほど、答えは遠ざかるようにも見えてくるのです。

どこまでがムダで、どこからが貴重であるのか? この綱引きに答えはありません。いや、合理的な答えはあるだろうけど、「気持ちの問題」はそれを覆す力を持っているとでも言いましょうか。

ここから私のいつもの悪いクセが始まります。答えがないことに答えを探し始める、要するに脱線です。(今回のようにうまくまとまるケースは稀です)

全ての仕事を定時内に終わらせることを重要視している私は、時間に常に注意を払っています。時間を守るためにタスクを整理し、スケジュールを立て、顧客や部下とコミュニケーションを取り、調整を常に繰り返しています。これは、お金や出世のためではなく、自分の趣味の時間を捻出するためです。
趣味の時間の使い方は色々ありますが、その二割程は金銭的価値からすると無価値のような447ブログを書く時間に当てています。
これは私の言い方だと「気持ちの問題」なのです。ブログを書く時間は、私にとって自分を見つめ直すとても貴重な時間です。この時間が少なくなると精神的に弱ってしまいます。しかし第三者から見るとただの時間の浪費にしかみえないかもしれません。ブログなど書かずに仕事をしたほうがお金になると思われるでしょう。

こうして自分を見つめ直すと、私自身の中でも合理的に動いている時間と「気持ちの問題」に費やす時間があることに気が付きました。そして、Googleカレンダーを二、三ヶ月さかのぼってみると、睡眠時間と同じくらいの時間を「気持ちの問題」に費やしていることがわかりました。普段からほとんどストレスを感じない生活を送っているのは、「気持ちの問題」に対して時間を費やしているから、かもしれません。もちろん好きな仕事をして、かわいい子どもたちがいて、居心地の良い喫煙所付きの書斎があって、理想の奥さんがいることも大きいはずです。

私がまずやることは、気持ちを早く切り替えて、奥さんと仲直りすることでしょう。そして奥さんの「気持ちの問題」に対して、もう少し寛容になるべきなのです。(ちなみにこの最重要タスクは既に完了してます)

数字を追いかけるビジネスでは、「気持ちの問題」がタブーとされる雰囲気があります。きっと私の中にその慣習が根付いてしまっているのだと思います。ビジネスでは合理性寄り、プライベートでは「気持ちの問題」寄り、こんな都合の良い頭の切り替えにはかなりの訓練が必要そうです。

今回の事件でひとつの教訓を得ました。私の言葉で説明するとこうなります。

私からムダに見えることが誰かにとって貴重なものであれば、それはその誰かの「気持ちの問題」です。「気持ちの問題」には注意を払って寛容になったほうが、より合理的に物事を進められるでしょう。

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2010/12/21

ヨシナのデジアナ手帳術〜自己管理に革命を起こそう 東京ライフハック研究会ライトニングトークより


東京ライフハック研究会のVol4に参加してきました。
自分のブログを宣伝するためか、はたまた主宰しているタスク管理分科会を宣伝するためか、それとも東ラ研に参加される方々ともっと仲良くしたいのか、私はこのライトニングトーク(5分限定のミニプレゼン=LT)に毎度挑戦することにしています。

思えば、東ラ研Vol1にLTした時は、LTをやったことも見たこともない状態、加えて勉強会にも初参加の状態で、他人のマネをすれば良いかなくらいの感覚でいたら、一番手になってしまい見事にタイムオーバー、要するに失敗したものです。でも、恥ずかしいという気持ちはなく、面白い体験でした。
下は当時の記事のリンクです。タイムオーバーを語り尽くせなかったと言い換えている自分の文章スキルには少々脱帽しています(笑)

第一回東京ライフハック研究会 5分間では語り尽くせなかったライトニングトーク「クラウド時代のTodoリスト Toodledo」

今回も失敗したところはありましたが、挑戦する3つの目的を果たせはしたと思っています。タスク管理分科会に興味をもたれた方がとても多かったからです。そして、LTはまたやらせて頂くつもりです。テーマはなんであれ、何か話せることは必ずあるはずです。5分間自分の話を無料で聞いて貰えると聞いたら、私ならやりたがるはずです。

私が普段使っている自己管理のツールはこちらです
私のブログに訪れる方たちのことですから、ご存知のツールばかりだと思っています。全てメジャーなツールかと思います。要するに私もみなさんが普段使っているツールと同じようなツールを使っています。
今、多くの方が注目されているのは、最近かなり便利になってきたスマートフォン、それと手帳やパソコンなど今まであったツールをどうやって使っていくのか、というポイントだと思います。
私はこれらにある一定のルールを決めて使うことにしています。

こちらはデジタルツールをつかうときのルールです。タスク、スケジュール、そして資料は、それ専用のツールにしまっておきます。ちなみに資料というのは、Webページやメモ(テキスト、写真)になります。
デジタルの利点は見やすく再利用しやすくローコストなところです。例えば、スケジュールやタスクを1000件登録しても、かかるコストは登録にかかる時間的なコストだけです。それ以外のコストは無視できるほど小さいからです。
時間になればリマインダーがきますし、仕事で、というフィルターをかければ、仕事のタスクだけを表示することができます。毎週の定例会議の時間をセットしておけば、何か変更がない限りずーっと使えます。
なので、デジタルツールが得意とするような決まりきった情報は全てこれらのツールに預けることにしています。

今、私が重要だと考えているのは、実はアナログのツール(=手帳)のほうです。
手帳は、流れ作業ではない、頭を働かせる作業のお供に使います。頭を働かせる時間はとても貴重な時間です。貴重な時間で使うツールだから、重要なのです。手帳の使い方が人生に大きな影響を与えるといっても良いかと思っています。
例えば、私はこういうケースで手帳を使っています。仕事で調整が必要なとき、家族が楽しみにしているイベントの企画、自分の将来設計。どれも流れ作業に入る前の重要なポイントです。
単純な答えがないような問題を整理するのは、まだまだ手帳のほうが便利だと私は思っています。

デジタル、アナログの使い方ルールをまとめるとこのようになります。
手帳を使って複雑な問題をなるべく定型化する。整理できたらデジタルツールに任せるというルールです。なるべくデジタル任せるべき作業を多くしたほうが生産性は上がります。アナログに任せるべき作業が多いときは、自分が始めて体験することや、特別なイベントが多いことがわかります。
これは、なにか製品をつくるのに設計図を書いて論理的に作り、その後工場で大量生産するときの流れに似ているものがあるかと思います。慣れていないことは、たいてい大量生産に失敗しますから、手帳を見返して振り返り反省していくのです。

みなさんもご自身のどういうケースはデジタル、どういうケースはアナログが良いのか?一度考えてみるのも面白いと思いますよ。


こちらもヨロシクです!
まだ開催まで一ヶ月あります。楽しく、実りのある会にできれるよう着々と準備を進めているところです。


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