2011/02/28

Googleカレンダーでワーク・ライフ・バランスを整える「48Frames時間管理術」

前回はライフ(生活)のタスクを管理するとワークとのバランスを整えやすくなります、という内容でした。


タスク管理は先々の行動を管理するものですので、実際にどのような時間配分で行ったかという実績の記録にはあまり向いていないかと思います。前回の記事は、スケジュールの時間配分を行う前の段階でバランスをチェックできる、いわば予防みたいものになります。

いくら予防していても、病気にかかってしまったら診察とお薬が必要です。さらにタチの悪いことに、気がついたら毎日仕事漬けになっていた、なんてケースも良く聞きますので、自覚症状がなくとも第三者的にチェックしてくれる健康診断ような仕組みも必要でしょう。もしもライフ・ワーク・バランスの崩れ始めを察知し、整えやすくする方法があったら…。

私はGoogleカレンダーを使って、バランスを均一化する試みを続けています。三年くらい続けていますが、時間のバランスが崩れた瞬間が手に取るようにわかるまでになりました。残業もしなくて済むように対策を取りやすくもなり、少なくとも成果物の質を下げずに月の残業ゼロで数年過ごしてます。最終的に「チームや会社全体の残業をゼロにして、全員が人生を謳歌する」という大きな目標を目指してますが、まだまだうまく行かないというのが実状です。もう少し出世すればやりやすくなるかな?なんて考えてます(笑)

これからご紹介する私のやり方は少々遠回りに見えるかもしれません。(実際私のカレンダーを見てどん引きする方も…)ですが、自分ができる範囲でできるだけ効果のある方法を追求したら今の形になりました。Googleカレンダーを使いますので金額的なコストはほぼゼロに近く、時間的なコストも30分程度で済みます。48Framesという名前はさきほど命名したばかりですが、とても気に入っています。

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48Framesは、大きく3つのポイントがあります。これをなぞっていくと画像のような週間カレンダーが出来上がります。

ワークとライフを色分けする


Googleカレンダーは、予定を入れる先のカレンダーを複数作れます。カレンダーは色分けができますので、バランスが視覚的にわかるようになります。始めのうちは分類がたいへんなので、カレンダーを3つだけに分けてました。

・仕事(青)
・プライベート(緑)
・生活コスト(グレー)

生活コストというのは、生きるために必要な時間(コスト)です。睡眠時間、食事、お風呂などがこのカレンダーに含まれます。私は通勤時間もここに入れていますが、人によってこの解釈は変わるかもしれません。掃除、洗濯、料理の時間はあなたの役割によって色が変わるでしょう。

生活のバランスが崩れるときは、たいてい青が増えたことが原因で、緑が減ります。緑が限りなく0に近づくと今度はグレーも減ってきます。青の時間をできるだけ定量で押さえて(残業をしないで)、緑とグレーを多くするのが、この方法のキモになります。私のような趣味人間は緑が増えますので、グレー(特に睡眠時間)をできるだけ定量確保するのが目的になってきます。

24時間ひとコマもスキマを作るな!


いきなり命令口調ですみません。ですが、これは一番の鉄則なんです。一日の予定を30分単位で記録して、24時間空きをなく全て塗りつぶすということをやります。ちなみにひとコマというのは30分間を指し、一日は48コマ、つまり48Framesになります。

始めのうちは予定をひとコマずつ作るとたいへんなので、例えば9時に出社する方ならランチまでの3時間、つまり6コマは仕事をするという時間枠を表す予定にしておきます。

これに慣れてきましたら予定の段階で詳細まで詰めていくのですが、ひとコマより小さい単位では記録しません。これは第二の鉄則です。理由は手間がかかり続かなくなること、5分10分はバランスに影響がさほどないこと、30分単位が視覚的に一番把握しやすいこと、が挙げられます。30分単位で余った時間は、スキマ時間でできることリストから拾い上げる、次の予定に着手、ひと息つくなどしています。

時間が読みやすいサラリーマンの方であれば、割と簡単に実践できると思います。就寝し起床し通勤し労働し帰宅する、平日はこの流れでしょうから残業でもしない限り変わらないと思います。夕食をとり風呂に入ったら寝るまでの時間はほぼ緑にできるでしょう。

ルールの通りやってみる


まずは一週間の予定から、バランスの良い理想的な時間配分で塗りつぶしましょう。私はこの時点で平日の緑を毎日8コマは確保します。つまり一日4時間は自分の時間を確保したいのです(結局趣味にかかる時間はグングン増えていくことになるのですが)。

こうして時間枠を確保しておいて、その中でできることだけをやります。タスクリストがあれば、できることを見つけやすくなるでしょう。

実績を都度更新する


予定のひとつを終わらせたら、実際にかかった時間に都度更新します。これは第三の鉄則です。仕事が終わらないと他の時間枠で帳尻を合わせなければなりません。バランスがガラガラと崩れていくのが目に見えてわかるわけです。

48Frames時間管理術」の一番の効果は、時間をやりくりする創意工夫、アイデアを生み出しやすくする環境を作れることです。予定は狂う前提で一日をリアルタイムでリメイクできるのです。他にもおおまかなライフログが取れる、帰宅時間が見える化する、休日にありがちな使途不明時間がなくなる、などなど色々な効果が体感できると思います。

色々書いてしまったらかなりの文字数になってしまいましたね。ここまで読んでくださった方、お疲れさまでした。

ここまで書いて思い出したのですが、このブログの第一回目の記事が48Framesについて書かれていました。こちらの記事のほうが短くまとまっていてわかりやすかったかもしれないですね。

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2011/02/22

タスク管理でワーク・ライフ・バランスを整える

ワーク・ライフ・バランスとは


仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらすものですが、同時に、家事・育児、近隣との付き合いなどの生活も暮らしに欠かすことができないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい、喜びは倍増します
内閣府 仕事と生活の調和推進室より

ワークもライフも充実すると人生がより良いものになります、という話ですね。これは確かにそうだと頷ける部分もあるのですが、これだけだと具体性に欠けるところがありそうです。

実はバランスを取るのは難しい?


バランスを判断する何らかの指針がなければ、その瞬間の気分次第でバランスの良し悪しが変わってしまいそうです。極端な例を出しますと、徹夜作業後の達成感から人生そのものが充実していると錯覚してしまうかもしれません。ギャップが大きいほど錯覚しやすくなるはずです。

かといって気分を落ち着けて直近の人生を振り返ったらよいのかというと、そうでもありません。脳の記憶はけっこうあいまいなので、正しいバランスを判断するのはなかなか難しいことだと思います。すぐに思い出せるような強い印象が人生全体に占める割合は少なく、逆にすぐには思い出せないようなささやかな時間の連続が人生の大半を占めるからです。

時間管理、タスク管理でバランス良い計画を


ワークとライフのバランスをコントロールするには、ある程度の計画が必要になってきます。行き当たりばったりでは、どちらかに偏ってしまわないほうが難しいはずだからです。だから時間管理やタスク管理で、先々の見通しを立てておくことが重要ではないかと思います。

タスク管理とワーク・ライフ・バランス


タスク管理というと、どうしてもワークのほうに偏りがちになるかと思います。ですが行動=タスクという視点で見ると、実はライフのタスクもワークと同じくらいこなしていることがわかります。

バランスを取るには同じ天秤にかける必要がでてきます。ワークもライフもタスク管理に集約することで「見える化」できるのです。恋人に書くメールも顧客に書くメールも、「メールを書く」という点では同じとみなせます。行動の回数とかかる時間とで、ワークとライフを同じ基準で評価できるようになるのです。評価が行えるとバランスの良し悪しがわかり、舵が取りやすくなります。

タスクリストからワーク・ライフ・バランスを知る


タスクリストからワーク・ライフ・バランスを知るには、ワークとライフでタスクを分類してしまうのが一番の近道だと思います。各々のタスクの数(行動回数)が見える化するからです。システムによっては、予想時間(かかる時間)を集計できるものもあります。実は私がToodledoというタスク管理のシステムを愛用しているのは、ワークとライフそれぞれの予想時間を見える化できるのが理由のひとつなんです。

私はタスク管理の勉強会を主宰する立場から(本当は全くの趣味からかもしれませんが)、色々なタスク管理のシステムを試しています。みなさんは、多くのシステムではじめから切られている分類をご存知ですか?

そうです、HomeとWorkです。

家庭(ライフ)とワークのバランスを取ってほしい、もしかしたらそういう開発者の想いがあるのかもしれませんね。

タスク管理を人生単位で行うとワークとライフの天秤に成り得る、これはなかなか伝わりづらいことではありますが、このブログを通じて少しでも多くの方に知って頂ければと思っています。

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2011/02/21

モレスキンとの相性も◎ 高級ボールペン「CROSS トレーロ」の衝撃

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少し前から気になっていたボールペン「CROSS トレーロ」を購入しました。
手元に届いた喜びもつかの間、ほとんどひと目惚れに近い感覚で購入してしまいましたので、この先ずっと使えるのか?ムダな買い物ではなかったのか?ちょっと心配なところがありました。
数日間使ってみて「いい意味で」期待を裏切ってくれましたので、こうしてレビューを書くに至ったわけです。

ジェットストリームとの比較


「CROSS トレーロ」を購入する前は、UNIのジェットストリームを使っていました。なので、自然と比較してしまいます。ジェットストリームと言えば、油性ボールペンなのに水性ボールペンのように軽い書き心地で、かつインクのかすれもない日本を代表するような素晴らしいボールペンですよね。正直書き心地の点では、これより良いボールペンはないのではないかと思うくらい気に入っていましたし、今でもコストパフォーマンスでは最高のボールペンだと思っています。見た目を除いては…。

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ジェットストリームはペン先に重心があり、指先がとても安定して書けます。筆記する際はペン先に力を入れますので、重心が低いと書きやすく感じますよね。対してトレーロは重心がかなり上で、ペンの中程にあります。そしてペン自体も重いです。始めて使った感想は、正直なところ書きづらくてしょうがなかったです。(後でこれはくつがえりますが)さらに私は筆圧が高いので、もち手が太くラバーでやわらかいジェットストリームのほうが断然有利です。(これもくつがえります)

モレスキンに1ページ書いてみて、本当に血の気が引くのを感じました(笑)

使い心地のヒミツは重心の高さにあった


数日間使ってみて、ある変化がありました。とにかく何ページ書いても疲れないのです。筆記の仕方に何か変化があるのではないかと、ジェットストリームと持ち替えてみて気が付きました。トレーロは、全くと言っていいほど力を入れなくても書けるのです。

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トレーロは重心がペンの中ほどのエンブレムのあたりにあります。このエンブレムを親指の付け根で持つとペンがとても安定するのです。指先は添えるだけでも安定します。持ち方を見るとわかるようにペンを寝かせて持つと書きやすいです。
さらにペンの重みがありますので、指先を滑らすだけで書くことができるのです。力はどこにも入れる必要はありません。ペンを紙の上で滑らすだけでスラスラ〜と書けてしまうのです。

あの書き味がとても軽いジェットストリームでさえ、紙をペン先で引っ掻いて書くような感覚がしてしまうほど違いがわかりました。

書くのが楽しくなった


使い心地のヒミツを知ってしまった今は、何かを書きたくてしょうがありません。ちなみに「CROSS トレーロ」はモレスキンの紙との相性もばっちりです。インクはかすれませんし、力が抜けて筆圧が低くなったため、デコボコすることもなくなりました。

トレーロは高級ボールペンです。ジェットストリームが10本くらい買えます。そしてインクの替芯も値が張ります。書くほうのモレスキンも大学ノートなどと比べるとやはり高価なものです。誰にでも手放しでオススメできるという品物ではないかもしれません。ですが、書くことが楽しくなる体験にはお金を支払う価値があると私は思っています。


価値があるならなんでも買ったほうがいいのか?と言われそうですが、そうではありません。家計簿を見ながら、そして請求書が届いたときの奥さんの表情を想像しながら、感謝の気持ちを忘れずに購入ボタンを押してます。指先の平和よりも家庭の平和を心がけたいですよね(笑)

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2011/02/20

タスク管理崩壊のメカニズムを探る

Collapsing House, 2006, oil on masonite board

タスク管理分科会のスタッフ会議で、ちょっと面白い話題で盛り上がりました。タスク管理が崩壊してしまったという話題です。

崩壊という言葉のイメージ


崩壊という言葉だけを捉えると、なんだかとても悪いイメージがします。少なくともタスク管理のやり方になんらかの欠陥があって技術不足経験不足から崩壊を招いている、と思えてきます。ですが色々お話を聞いて、私の思っている崩壊と別の方が思っている崩壊は明らかに違うことがわかりました。何をもって崩壊とするかは人それぞれ線引きが変わってくるのですね。

仕事が忙しくなったからタスクリストが崩壊した


私がなるほどと思ったのは、崩壊とはタスクリストが物理的に壊れたとかデータが消えたという類の話ではなかったという点です。仕事が増えた→タスクが増大した→データ量の増加やなんらかの要因によってタスクリストのシステムが耐えきれなくなり壊れた、もしくは後戻りできないくらいデータを誤入力してしまい使えない状態になった、という話ではなかったのです。

では「崩壊」とはなんでしょうか? このあたりから知的欲求を満たしてくれるようなとてもわくわくする話になってきました。

キーワードは時間や精神のキャパシティ


あるキャパを超えたところから崩壊が始まるという共通項が理解できました。
ある方は、こう訴えます。一時期に仕事が集中して忙しくなる、事前に予定していた仕事量を超えてしまうと納期優先でタスクリストは見れなくなる、と。またある方は、気分的にタスクリストを見れる気分ではなくなった、と。

この話は当然の結果だと思えます。納期よりタスクリストを優先する方はいません。リストをメンテする時間すら惜しいからです。タスクリストにストレスを感じることも日常的にあり得る話です。つまり私はこのケースは崩壊ではないと思っています。

必要に応じて切り替えるべき


トイレに行かないと危ないというタイミングで、「トイレに行く」というタスクをシステムに預ける方はいません。単に頭の中でトイレにできるだけ早く行くと強く念じるだけです。切迫した状況にはその状況なりのやり方があるのです。
仕事はバタバタした状態でしょうが、いつかは終わらせられます。ということは、タスクリストと決めているシステム上では整理できていないままであっても、メールや電話など別の手段で代替え可能だということがわかります。

崩壊とはタスクの時間見積もりと整理が疎かになった状態


「タスク管理が崩壊した」という話は、切迫した状況だからもっと良い手段に切り替えたという話にも聞こえました。GTDでいうところの2分で終わるタスクが連続で続くといった状態でしょうか。ただし切迫した状況ですので、時間の見積もりを疎かになることが多いと予想できます。実際には2分で終わらないものにも手を付けてしまい、その間に別の仕事が降ってくることでどっちつかずになってしまう…という場面が想像できます。崩壊の正体は、タスクリストから離れてしまうことを指すのではなく、こういう状態を指すのでしょう。

正体さえわかってしまえば、何らかの対策がとれるかもしれません。多数の割り込みや仕事が急に降ってくる状況で、タスクリストもしくは受信箱に入れる時間すら惜しいという場合、あなたならどうされますか?

こちらの記事にとても良いアイデアが掲載されています。

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2011/02/17

バリバリ働き充実した毎日を送る部下に感じるちょっと心配なところ


Far way and alone, originally uploaded by nj-metamorfoses.

先日部下とタスク管理について話をする機会があって、お節介にも日頃思っていることをたくさん話しました。彼は多忙で重要なプロジェクトの要を担う、とても優秀なSEです。ですが、ちょっと心配なところがあるのです。

緊急重要な仕事だけなら自力でなんとかなってしまう


彼のポジションは顧客や他社の間に入るクッション的な役割ですので、非常にフレキシブルな対応が求められます。明日の予定が当日の夜中に決まることもよくあることです。
しかし彼は持ち前の記憶力とメーラー、少々のメモのみで、緊急かつ重要な仕事に十二分に対応できてしまうのです。タスクやスケジュールなどの外部システムに完全依存している私とは対照的に、ほぼマイ コンピューター(要するに頭脳)で仕事を回しています。

会社のいち上司として彼を評価するととても素晴らしい人材に映ります。勤務態度よし、成果物の品質よし、そしてその仕事っぷりにいつも感心します。ですが、もう一歩踏み込んで、彼の私生活に耳を傾けると印象がだんだんと変わってきます。

緊急ではないが重要な人生計画がお留守になりがち


私の心配は、彼が仕事に対して盲目的なほど全力を出し過ぎていることです。彼の帰宅時間を考えると、一日の仕事を終えて身の回りを整えるともう寝る時間になってしまうのです。それでも(本人にとって)日々の生活は、とても充実した時間に感じられるはずです。全力を出すに値するポジションを得てバリバリ仕事をする、これはとてもステキなことだからです。

ですが、彼自身が時折将来に不安を感じるのと同じように、第三者から見るとその生活は自転車操業のように見えるときがあります。
彼はその場(その日)の問題を片付けるのにかかりっきりになっているとも言えるからです。

本当に重要なことは、目先のことだけではありません。仕事に限定して先々を考えたとしても、彼の仕事ぶりが歳をとっても同じパフォーマンスを保てると思えませんし、ITバブルがはじけた今、グローバル化が進み海外から優秀な人材が流れこんできたら、人件費の高い日本人SEはお払い箱になってしまう、かもしれません。目先の問題も大事ですが、今のうちから将来に備えるための時間も確保すべきなのです。

途方もなく遠いゴールでも、今できるタスクを愚直に終わらせた先に必ずある


漠然と将来のことを考えても、何も手がつけられません。まず、ご自身がやりたいこと、なりたいもの、そして気になること、これらをできるだけ明らかにし、今できることをひとつずつやっていくのが一番の近道ではないかと思います。

ポイントは、時間の前後を意識しないことです。今日を必死に生きている方にさらなる期限を追加するのは酷な話ではないかと思うのです。私にもそんな時期があり、確かにこの感覚がありました。期限をつけても、本当に取り掛かれるのか当日になってみないとわからないのです。だから愚直にも寝るまでに「今」できることをやるのです。システマチックに期限を付けたり、階層化したりするのはもう少し楽になった後からです。もちろん「今」できることをやるだけでも、とてもたいへんなことでしょう。

彼に私の本意が伝わったのかはわかりません。どんなに多忙なプロジェクトでもいずれは終わりを迎えます。終わるのをひたすらに待って今の気持ちを忘れてしまうのもよし、自律的に将来に目を向けて現実を変えていくのもよし、どちらを選んでも幸せなことには違いありません。ご自身のかけがえのない人生ですから後悔のない選択をして欲しいと思います。

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2011/02/09

AwesomeNoteでタスクリストを拡張する


私は写真のように使っています。チラシアプリで見つけた特売を画像にして、タスクに貼り付けているのです。
特売チラシに限らず、言葉よりも画像で見たほうがわかりやすいタスクに使っています。逆に言葉だけで通じる大半のタスクについては、別のアプリを使っていて、AwesomeNoteは主とするタスクリストの拡張と考えています。

言葉よりも画像で見たほうがわかりやすいタスク、例えばこんなものがあります。

行動に根拠を示す資料が必要な場合
・スーパーに行く、それはなぜ?
 →色んな種類のカップラーメンが安いから
・新車を見に行く、それはなぜ?
 →いくつかのオプションが無料のキャンペーンがあるから

行動しやすくするための資料が必要な場合
・何かのイベントに参加する
 →迷わないための地図が必要
・洗剤やシャンプーを買う
 →パッケージの写真があるとすぐわかる

こういうリストはタスクが見える化して行動しやすくなる反面、つまみぐい的に増やしてしまうとどうしても弊害が出てきます。注意を向けるための精神的なエネルギーが増え、メンテナンスに時間がかかるようになってしまうからです。

本当は全てのタスクを一箇所の入れ物にまとめてしまうほうが色々な面で良いのですが、「わかりやすさ」を重視して入れ物を別にする必要もあるかと思います。特に仕事の書類など、持ち出すことができない資料は、そもそも個人の入れ物に入れてはいけませんよね。

ひとつ良い方法があります。
タスクに〇〇を見る、というメモを入れておくのです。AwesomeNoteの○○タスクを見る、手帳の○ページ参照する、というアナログ的なリンクを貼るのです。持ち出すことができない書類は、文書名を暗号化し自分しかわからない状態でメモすると良いでしょう。

リンクの貼り方が確立できれば、精神的なエネルギー使用量は据え置きで、拡張したリストにも注意が向けることができそうです。テクニックと呼べるほどではありませんが、かなり有力な方法だと思います。

AwesomeNoteはタスクリストの拡張に限らず、他にも楽しい使い方がたくさんありますよ。
447ブログ: AwesomeNote+Evernoteでフォトアルバムをお手軽に

容量の少ないiPhoneでお気に入りの写真だけ持ち歩く

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2011/02/07

AwesomeNote+Evernoteでフォトアルバムをお手軽に

AwesomeNoteを使うとEvernoteの持つ可能性をこんな形で拡張できますよ。

Evernoteは「一部の人が知っているとても便利なクラウドサービス」から、「知らないと損をする なんでも入れておく私のノート」になりつつあるのではないかと思います。容量の関係でiPhoneに全ての写真を入れて持ち歩くことはできませんが、お気に入りの写真だけ、こんな風に持ち歩くことなら今すぐにでもできますよ。

並んでいるアイコンは、ひとつのフォトアルバムになっています。さっそく中をのぞいてみましょう。

このデザインには美しいのひとことしかありません。
iPhoneで撮影した写真をAwesomeNoteに取り込むだけとはいえ、その作業には手間がかかることは間違いありません。見て美しいと感動するようなフォトアルバムを簡単に作れるのなら、手間だと思っていた時間さえ、楽しい時間に成り得ますね。

フォトアルバムに残す写真で気を付けていることが3つあります。
・日時を記録する
・味のあるフィルターをかける
・フレームをつける

写真に日時を入れているのは、記憶の前後関係があやふやになってしまうからです。この時何をやっていたかを簡単に思い出せますが、時間の前後関係は画像だけでは不十分な気がするのです。

味のあるフィルターをかけたりフレームをつけるのは写真を美しくするため、という理由もありますが、実はフォトアルバムを続けていくためという理由もあります。これは私の気持ちの問題なのですが、ありのままを写すフィルターなしの写真だと、どうしても正確性を求めてしまうのです。写真は思い出を記録するために撮るものですが、その作業に正確さを求めると、とたんに窮屈さを感じてしまうのですね。気軽に撮って、手軽に残すくらいの感覚が私にはあっているのです。

この3つのポイントをシャッターを押すだけで自動的に&素早くやってくれるアプリがあります。特に日時を入れてくれるアプリはあまりありませんので、要チェックですよ。
447ブログ: バックグラウンドでエフェクト加工してくれるのでガンガン撮影可能!iPhoneのカメラアプリの決定版「Joy Camera」
バックグラウンドでエフェクト加工してくれるのでガンガン撮影可能!iPhoneのカメラアプリの決定版「Joy Camera」

オススメのカメラアプリです

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2011/02/03

東ラ研タスク管理分科会Vol3 開催しました(後編)


前編に引き続き、東ラ研タスク管理分科会Vol3のレポートを投稿します。これだけ時間が経過しても、レポートを書くための記憶があいまいにならないのは、大まかな要点をメモしているから、そして参加者のみなさんがレポートを書いてくださっているからです。

トラブル
毎回何らかのトラブルに見舞われますので、トラブル耐性が自然とつきます。心臓を強くしたい方はスタッフに加わっていただくといいかもしれませんw

大きいものが2つありました。ひとつ目は開始早々に。トラブル耐性がついてきた私たちですが、さすがに開始5分前に全ての資料が開かないとなると焦ります。すぐに復帰できたので運営にはそれほど支障はできませんでしたが、心臓がまた少し強くなりました。さゆきさん、ベックさんその節はお騒がせしました。

もうひとつは時間に関するもの。ベックさんの講演で盛り上がりすぎてかなり時間がおしてしまったのです。どちらかというと嬉しいトラブルに分類できると思うのですが、前半に予備の時間を全て使っても返せないほどおしてしまうのは、なかなかエキサイティングな出来事です。ですが、私たちスタッフは予備を使い切った後、どこで時短できるかを特に話し合っていましたので、なんとかなりました。これはチームワークの勝利でしたね。
大目標のサンプルの海賊王で引っ張り過ぎとのつっこみも頂きました(主にベックさんかずもとさん) 。まぁいいじゃないですか、これからも仲良くしましょうよw そして、かずもとさんのLove&Disの精神はクセになっちゃうかもしれませんので、みなさん要注意ですよ。
Kazumoto's Eye - Home
ココを読んで頂くとどれだけ面白い方かおわかりになるかと思います。

北真也さん(通称ベックさん)の講演
ベックさんの資料、わかりやすくてたいへん参考になりました。特に目標を階層化して整理する、行動を定量化する部分、色々と気付きがありました。

実は海賊王であれだけひっぱったのは、ひとつ疑問があったからです。海賊王に位置する目標は私にとっては小目標に値するもので、大目標に据える意味がわからなかったのです。私の悪いクセかもしれませんが、目標というととにかく人生のゴールを思い浮かべてしまうのです。年間目標を決める段階で自分の死に様を考えるようなものです。だから、目標をたてるのに時間がかかります。ちなみに一日のゴールを決めようとしても、今日で人生がもし終わったらというところから入りそうになりますので、やはりとても時間がかかります(毎日30分の時間を用意しています)。

講演中に質問して、改めて気がついたことがありました。海賊王になることはあくまで人生のチェックポイントでしかないということです。チェックポイントをなぜ大目標に据えるかというと、わかりやすく言葉に発しやすい道しるべがあれば、達成しやすいという効果が見込めるからです。遠くて手の届かないところを見据えて分散してしまうよりも、わかりやすく手が届きそうなところに集中できたほうが、近道かもしれません。
…また海賊王でひっぱってしまいましたね。

目標の立て方について、もっと詳しく知りたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひベックさんのブログをチェックしてみてください。個人的にこの記事がとても参考になりました。

Hacks for Creative Life! » Blog Archive » 2011年の定量的目標と習慣化したいこと
書いただけで目標を達成したり、習慣を身につけられたら苦労しない。そもそも、これでは何を以て目標達成と言えばいいのか分からない・・・ということで、もう少し計測可能な目標に落とし込んでみたい。

私の目標
グループワークでの私のお仕事はタイムキーパーでした。6人1テーブルで、発表、フィードバック、シェアの3つのフェーズがありますので、かなり複雑です。おしてしまった時間を巻き戻すためにも、ここはきっちりと時間を測りたいところでした。が、目の前のテーブルの空席から、こっちへ来なさいと呼ばれている気がして、途中から参加してしまいました。

私が発表した年間目標は、タスク管理分科会を盛り上げていくこと

まだまだどうすると盛り上がるのか?がよくわかっていないのです。ぜひともそのプロセスを確立したいと考えてます。今のところ、気さくだけどちょっと頼りない感じを目指してますw みなさんがちゃんと助けてくれないとうまくいかないですよ(^^)

タスク管理は、社会人(特に中間管理職以上の方)には必須のスキルです。GTDのエッセンスは、主婦、学生など、ストレスを低減して日常を楽しく過ごしたい方にとても有効です。そして児童にまで応用できるかもしれません(娘と一緒に実践中です)。ですがこの学問、なかなか勉強できる場所と機会がありません。ならば、東京ライフハック研究会で創り上げてしまおう、というのがコンセプトです。

今回私たちは、みなさんからご意見をお伺いできる場所をFaceBookに用意しました。まだアカウントをお持ちでない方はぜひ登録して、私までご連絡ください。タスク管理分科会の掲示板へご案内致しますよ。

東ラ研 タスク管理分科会
今後、FaceBookに最優先で速報を流していくつもりです。ぜひチェックしてください。

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