2010/11/30

アナログっぽいiPhone日記帳アプリ「Today is」





Today isはiPhoneの無料の日記帳です。
このアプリの特徴は、なんといってもアナログっぽい画面デザインです。切り取り線がついていて一日一枚切り離せるようなカード綴りのような見た目です。始めて見た画面であるはずなのに何か懐かしいような気持ちになります。何かこう、書こうという気持ちにさせてくれるアプリなのです。

一日一枚のカードに日付けの刻印があります。今日のカードにはスター、週末は日付けのカラーが変わるので曜日感覚がズレませんね。雰囲気がとても良いです。
四行まで見出しが表示できるので、その日あった出来事を簡単にメモするのに良さそうです。私はその日あったイイことを3つだけ書くことにしてます。

Today isはクラウドとの同期、メールでのエクスポートなど、データを外部にだす機能がありません。だから意図してアプリを開かないとメモすることができません。でも、逆にそこが良いところかもしれません。

宝物は宝箱にしまってあるからこそ、ですからね。

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2010/11/21

衝動的な欲求から年間目標を決める 私なりのやり方

To spare a thought about something
無意識の中から年間目標を探り出すことはできないか? これは私が主催するタスク管理分科会のテーマを決める際に出てきた意見です。発案者は共同主催者のモヨリさんです。いったいこれはどういうことでしょうか?
私にはこの話に心当たりがあります。

新たな年を迎えるにあたり一念発起して年間目標を立てる、ということは誰もが考えたことがあることではないでしょうか? ただしその割に目標通りにうまくいったという話はあまり聞きません。目標を立てよう立てようと思っていて、気が付くともうすぐ師走…なんて話もあり得ることだと思います。

目標の立て方、正当法はやはり将来自分がなりたい姿を想像するところから始めるのではと思います。数年前に履いていたお気に入りのジーンズを履くためにダイエットする、キャリアアップのために資格を取得する。自分の城を構えるために毎月○万円貯金する、などなど。
無意識の中から探り出す方法は、正当法とは全く真逆のアプローチになるかと思います。目先のやりたいこと、気になることをきっかけとして、人生の重要なポイントを探り出すというやり方です。

やりたいこと、気になっていることを深く追求していくと普段自分が意識していない「何やら面白いこと」がポンっと出てくることがあります。

例えば、MacBook Airが欲しいと思ってからなぜかApple TVが欲しくなる過程で、「何やら面白いこと」が出ています。たいていの場合、思考はぐるぐると巡っていますのでよくよく意識しないと見逃してしまうくらいの小さい取っ掛かりです。


ここから私は何らかのメモを取りながらさらに深く追求を進めます。頭の中でぐるぐる考えることというものは、分岐点が多すぎて四つ五つ思い浮かぶ頃にはひとつ目のこと忘れてしまうからです。これはマインドマップという図法を使うとわかりやすくまとまるでしょう。

私はいつもこんな展開になるのです。おそらくは私の「何かしたい」という欲求の中心に家族という存在がとても大きいからだと思います。


「MacBook Airが欲しい」というはじめの衝動とは何の関連もないように見えます。でも、少なくとも今の私にはこの関連性はアリなのです。何らかの形でまとめておかないと私の中でも徐々に関連性は薄らいでいくと思いますが、今なら関連性がないと思うほうが難しいくらいです。

~したいという衝動的な何かから自分の本質を探り出すことができれば、それは一時的なものではない気がします。つまり年間目標に値するほど、重要なものであると思うのです。

とは言え、衝動が沸き起こる度にこんなことやっていられません。まとめる時間を考えると、とても現実的ではありませんよね。
私はこの手の衝動をタスク管理のシステムを使って受け止めて、整理しています。この「いつかやりたいこと」のリストを作っておくと、ぐるぐると考えた時間をムダにしません。もしかしたら衝動的な欲求から人生を左右するような何かが生まれるのではないか、とまで思っています。

おまけ
おそらくタスク管理分科会では、最終的にこういう形にまとめることがゴールではと考えています。モヨリさんの提案は、私が日常的にやっていることとよく似ていましたので、とても興味を惹かれました。


みなさんがこういう事柄をどう処理されているか? これはかなり面白いものになるのではないかと今からワクワクしています。

タスク管理分科会、次回開催は1/23です。約二ヶ月後になりますね。公式ブログやこのブログで速報を流していきます。

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2010/11/15

息子が頭から出血 まずどうするべきか?

Fiat Ambulance

私には二歳になる息子がいます。性格をひとことで表すと「好奇心追撃魚雷」、この歳の男の子の多くはそうかもしれませんが、とかく興味の対象に頭から突撃していきます。好奇心をうまく誘導してあげられればとても良い子になる反面、どんなものにどんな風に興味を持つかは息子の本能や感性の部分が多く気が抜けません。
例えば、おもちゃを片付けてほしいとき、私が楽しそうにおもちゃを片付けているフリをすると一緒に片付けてくれます、とっても楽しそうに。こんな風に楽しくしつけを学んでいけるかと思うと、姉の部屋から風ぐるまを持ってきてストーブの温風で回して焦げ付かせるといった、かなり危ない遊びも平然とやってのけます。

好奇心に理性でブレーキをかけてしまう大人としては、この行動を実にうらやましく見ています。平坦な日常を非日常に変えてくれる何かがあるのです。おイタが過ぎると頭をひっぱたくこともありますが、私にはできない突き抜けた行動、誰よりも愛らしい笑顔、ふてくされた表情などなど、家族の一員として立派に役目を果たしています。

そんな息子が頭にケガをしました。自分の身長より高いソファの背もたれの上から飛び降りて頭を切ったのです。頭を切ると傷口が小さくても大量に出血します。頭は皮膚のすぐ下に血管がたくさん集まっているからです。小さい頃に頭を何度も切ったことのある私には常識ですが、そんな経験のない奥さんは知識では知っていても動揺は隠せません。またケガをした本人も痛みと出血からパニックを起こしています。娘も血を見て興奮気味です。ほんの数秒前まで平和だった我が家が、号泣と救急車呼ぶ?呼ぶ?と血だーと叫ぶ声で一変しました。これは私にとって息子の出血より一大事です。息子のケガへの処置や判断が思うようにできなくなるからです。

小さい子供に限らず頭にケガをした場合、心配になります。もし脳にダメージがあったら後遺症が残るかも、なんて悪いケースが頭に浮かんできます。しかし頭を切って血が出ているから救急車を呼ぶというのも、いささか短絡的ではないかと思うのです。息子は救急車に乗るのを嫌がるはずです。見ず知らずの大人(救急隊の方)に車に乗せられて連れていかれることを理解できませんし、受け入れることも出来ないと思います。なので、さらにパニックを起こすでしょう。結果ただの切り傷だった場合、息子が不憫で仕方がありません。
反対意見もあるかと思いますが、次の引用を見てください。

一般に、頭を打って出血した場合は、皮下組織に血管がたくさん張りめぐらされている部位であるため、思いもかけないたくさんの出血をします。しかし、意識が正常な場合は特に重大なけがではありませんから、慌てずに冷静に治療してください。よくある子供の病気と対処法より

一般論なので、全てのケースでこれが正解というわけではないと思います。しかし大いに参考にすべきと思います。月並みな言葉ですが「慌てずに冷静に」が重要だそうです。痛いという言葉を泣きながら口にし親の元へまっすぐ歩いてこれる、これは意識が正常な証拠だと言えます。確率的には「重大なけが」ではない可能性が高いはずです。
問題は親側にあります。子供の一大事に夫婦の方針が食い違う状況は、悪手としか言いようがありません。夫婦の片方が息子の様子観察や応急処置、もう片方が情報収集や外部との連絡にあたるべきでしょう。今回はベストを尽くせなかった自分に反省です。

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2010/11/14

謙遜しすぎは自分に毒 美徳意識の落とし穴

ニッポンのガーデニング

私たち日本人の美徳意識の中で一、二を争うのが「謙虚さ」です。一歩引いて相手を立てる、この姿勢は相手に思いやりを持っているという印象を与え、信頼関係を築くのに一役買います。そして「謙虚さ」が感じられないと「傲慢」な人だとレッテルを貼られ、敬遠されることすらあります。

「謙虚」であると人から信頼され「謙虚」でないと人から敬遠される、私たち日本人は小さい頃から「謙虚さ」について学び、この考え方がもう無意識にと言っても良いほど刷り込まれています。「刷り込まれて」いることによって、得をしている部分はかなり大きいと思います。私自信、お互いにへりくだり讃え合うやり取りで気持ちが良くなり、人間関係が良好になった場面を何度も経験しています。しかし謙遜であれば必ず上手くいくのかというと、そうではありませんでした。謙遜しすぎると逆にマイナスな印象を与えてしまうことがあるからです。

例えば、営業マンが自社製品の宣伝で謙遜してしまったらどうなるでしょうか? 営業された側、つまり顧客は「この製品大丈夫?」と思う場合もあるでしょう。営業マンは自社製品について、へりくだる必要はなく自信を持ってオススメすれば良いと思います。
「この車の燃費いいですね!」「いえいえ、このクラスだとN社の○○が一番燃費が良いですよ」、私はこういうやり取りに何度も遭遇しています。こう言われて正直な営業マンだと気持ち良く感じる方もいれば、N社の○○が気になってしまう方もいるはずなのです。H社とN社で迷っている状況であれば、N社に傾く可能性がないとは言えないのです。最悪、売る気がないと判断されても仕方ありません。
謙遜しすぎると、自信がないと判断されたり、気持ちを逸らされてしまったと感じさせてしまうことがあるのです。
私の知る限り、T社の営業マンは「ありがとうございます」と一旦受け止めてから、自社製品の別のオススメポイントも説明します。この流れで営業されると、私はどんどん前のめりで話を聞いてしまいます。自社製品に絶対の自信があるのか、もしくはそのように教育しているのか私にはわかりませんが、「製品に興味を持った」という気持ちを発散させずに、さらに大きくする工夫ではないかと思います。

ところで、あなたご自身についてはどうでしょうか? あなたが何かを成功させたとき、人から褒められたとします。多くの方はこのタイミングで無意識に謙遜するのではないかと思います。何らかの外部要因のおかげで成功できた、もしくは単純に運が良かった、タイミングが良かった、と答えるのがいかにも日本的です。特に褒めた相手のおかげで成功したというやり取りはとても美しいものだと思います。
そして逆に失敗してしまった場合、この場合は逆に自分に原因があった、つまり内部的な要因のせいで失敗したと潔く認めることが美徳とされています。

書籍「ライフハック心理学」のなかで心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんはこう指摘しています。

・悪いことが起こったとき、原因を自分の外側に置く人は、あまりストレスをためずにすむ。
・悪いことが起こったとき、原因を一時的なものだと思う人は、心理的にストレスをためずにすむ
・成功した原因を「自分の外部」×「変動的」な運に求めてしまう→大いに損をしている

つまり美徳と反対のことを思う(思い込む)とストレスがたまらず、成功のために行ったであろうあなたの努力が報われると指摘しています。指摘されるまでもなく当たり前だと感じる方も多いかもしれません。ですが、私たちはものごとを無意識のうちに謙虚に捉えてしまいがちです。良いことは他人や運のおかげ、悪いことは自分のせいと考えてしまいがちなのです。謙虚さの根をはりすぎると、毒になるのではないか思えてしまいます。
謙虚な気持ちは美しいものです。しかしものごとの判断基準を謙虚さ優位で決めてしまうのは大きな偏見ではないかと思うのです。

原因を特定するための観察力は実に頼りないものだ。見つけ出しているのは客観的事実などではなく、心の創りだす、思い込みの産物に他ならない。たどすれば、自分に不利な思い込みばかりしている人は、大いに損をしていると言えるだろう。
ライフハック心理学


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2010/11/13

Mac版Evernoteで写真の向きを修正する方法


ああ画像の向きが違う!…こういうノートを見るととても残念な気持ちになります。なぜでしょうか…
先日名刺をEvernoteに整理していてこんな画像がたくさんみつかりました。正しく横向きになっている画像もあるのですが、同じくらい縦方向の画像もあるのです。頭を横に傾ければ読めることは読めるのですが…
ちなみにEvernoteの検索はとても賢いので、向きが間違っている画像の中からでも日本語を見つけてくれます。なので直さなくても使えるのですが、それでも直したくなるのが私の性格なのです。
みなさんは直しますか?それとも放っておきますか? もしやり方がわからなくて放っているのであれば、この記事の出番です。わずか3ステップで直すことができますよ。

名刺は全てiPhoneのカメラで撮影した画像をEvernoteにアップしています。そもそもiPhoneのカメラで横向きで撮影できていれば直す必要はありませんよね。シャッターのカメラアイコンが横になったときに写真を撮ればよいのです。しかし名刺の名刺の真上からiPhoneを水平にして撮影すると、ちょっとしたズレでセンサーは縦だと認識してしまいます。すると横にしたつもりでも縦に撮影されてしまうのです。
縦に撮れてしまうのは仕方ないのです…直しましょう。

Mac版Evernoteで写真の向きを修正するのはかんたんです。写真を右クリックしてPreview(プレビュー)アプリで開きます。⌘Lを押すと画像が回転しますので、正しい向きになったところで保存します。こうすることでEvernote上の画像を「直接」修正することができます。
まとめるとこうなります。3ステップでできるのですね。
・Previewで開く
・画像を回転させる
・画像を保存する

またPreviewアプリは、画像にメモを書いたり、必要な部分だけを切り取ることもできます。気になるようであれば、名刺の部分だけ選択して切り取ることも可能なのです。

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2010/11/12

とってもかんたん!iPhoneで撮った写真をEvernoteにまとめてアップする方法


このアプリを使います。みなさんご存じの写真アプリです。このアプリは、iPhoneのカメラで撮影した写真や動画、画面のスクリーンショットを見るためものです。サムネイルをタッチして、フリックして、次々と写真を閲覧できる操作感はまさにiPhoneそのものですよね。代表的なアプリと言っても良いでしょう。そしてなんと!写真アプリを使って写真を「まとめて」Evernoteのひとつのノートにすることができるのです

カメラロールの右上のボタン、このボタンをご存知でしょうか。このボタンをタップすると、写真をまとめて選べるようになります。選び終わったら共有ボタンを押してメールでEvernoteに送信するだけです。とってもかんたんですよね。
私が知る限り、サムネイルを見ながら写真をまとめて選ぶことができるのは、写真アプリだけです。ちなみに写真をまとめて削除したいときにも、この機能は重宝しますよ。

とても便利な機能なのですが、残念なことに制限があります。iPhoneの仕様で写真は一度に「5枚まで」の送付になります。
また写真のサイズを大きいままで送付するとすぐにEvernoteのアップロード上限に達してしまいますので、ご注意を。メールの送付時に送付するサイズを聞いてきますので、心配なら小さいサイズを選びましょう。大きい目のサイズで送信する場合、i.softbank.jpのアカウントからは送れない場合があります。その場合、GMailのアカウントを使えば送れます。

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2010/11/11

期限までに終わらない仕事はやっぱり終わらない、だから次の一手を

Time Limit

やっぱりどうやっても終わらないのです。睡眠なんてもってのほか、食事をとる時間すら非効率だとさえ思えてきます。夜通し働いた翌朝、いつもの時間に出勤する同僚のおはようの挨拶さえ、集中力を妨げる要因ではないかと思えてしまうほど精神的に追い詰められた状態になるのです。

これはウソなようで本当の話、若かりし頃の私の姿です。これは極端な例ではありません。最近風潮は変わってきましたが、その当時の私の職場ではごく当たり前の日常的なことでした。
なぜ、こんなに頑張っていたのでしょうか?それには理由があります。お客さんとの信頼関係はとても大事なものなので、期日は必ず守ることと教えられているからです。これはどこの企業でも同じスタンスでしょう。

でも現実的に期日までに終わらないのです。それでも頑張るのは、「これだけ努力しても終わらなかったのだから仕方がない」、と思って頂くためではないかと思います、今思い出すと。「努力が認められさえすれば期日までに終わらなくても信頼関係は継続できるだろう」、という憶測、それは当時圧倒的に経験不足であった私が考えついた唯一の選択肢だったのです。

今の私ならすぐにお客さんか上司に相談するでしょう。期限に間に合わない理由は必ず存在するからです。そしてその理由は全て私一人の責任であることは殆どないのです。例えば、納期間際に仕様の変更をお願いされ、それが要因となって期限に間に合わなくなったというケースもありました。当時の私はこういうケースでも愚直に作業していたのですが…。
外部からの要因と作業の遅れの関連性を筋だてて説明できさえすれば、信頼関係が大きく崩れることはあまりないと思います。ただし要因が発生したタイミングで相談することが大前提です。ある要因が発生したからこれだけ遅れる、この時間の見積もりが過去の私は読めなかったのです。感覚的に遅れそうだとわかるのと、具体的な日数が見積もれるのとは雲泥の差があります。私の経験上、「感覚的に遅れそうだ」、では相手に伝わらないです。
遅れることが前もってわかったら、すぐにでも期限を調整させて頂いて、例えば段階的に期限を切るなどの打開策を出すべきでしょう。これが出来さえすれば、職場の秩序と私の精神は安全なレベルに保たれるのです。

終わらない仕事は終わらない、ならば作業をすぐにでも中断して、周囲の理解と打開策を考えたほうが良い結果につながると思います。周囲と断絶しパワープレイで乗り切ろうとするよりも、周りとコミュニケーションを取り、チームワークで危機を乗り越えるべきなのです。あなた一人で抱えてしまう必要はありません。頭を切り替えて、ストレスをためずに楽しく仕事をしたいですよね。

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2010/11/06

ただのメモをタスクに変える手法

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11/3に開催したタスク管理分科会でミニプレゼンを発表してきました。その内容を447ブログの読者の方だけに公開します。タスク管理分科会に参加された方も最後にオマケをつけましたので、是非ご覧ください。
私はタスク管理の実践に専門的な知識はあまり必要ないと思っています。あるに越したことはない程度という意味です。GTDをご存知の方はさらに受け口が広くなりますし、仕事以外の用途にも積極的に使ってみようと思うでしょう。ただ例え他人に誇れる技術がなくても(ないと思い込んでいても)「残業がゼロになった」という実利を得られていれば、それは立派な手法です。
今回紹介するスライドは、誰でもできそうな、でも誰もが引っかかりそうなところに焦点を当てています。タスク管理を試してみたけどうまく行かないという方は、是非ご一読ください。何かのヒントになって頂ければ幸いです。

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この写真は我が家の冷蔵庫です。娘の幼稚園のプリントを始め奥さんの注意しておきたい紙類がマグネットで貼り付けられています。これは我が家だけ風景ではなく、冷蔵庫が家族で共有する掲示板のような役割をしている家庭は多いと思います。

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冷蔵庫の一部を拡大した写真です。「結婚記念日はマツタケ」と書いてあります。うちの奥さんは結婚記念日のディナーにマツタケをチョイスしたようです。つい先日まではパエリアと言っていたはずなのですが、心変わりしたようです。マツタケは今年豊作ですので、おそらく価格が下がっているだろうという予想をしていたら食べたくなったのでしょう。人間誰しもそんなものですよね(笑)
重要なポイントは、ここにわざわざ書いたということです。これはきっと「マツタケ料理を出す店を予約しておいてね♥」というサインなのです!

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しかし「結婚記念日にマツタケを食べたい」という文のままでは、ただのメモです。ふーんで終わってしまいます。夫婦のように身近な存在であるからサインを読み取れるだけなのです。本当に食べるためには、下調べや予約をするなどの行動を付け加える必要がありますよね。

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こう書いてあると私は行動しやすくなります。みなさんはどうでしょう。始めのメモと比べたらこちらのほうが「マツタケを食べたい」という目的を果たしやすいはずです。「マツタケを食べたい」と書いていない文のほうが「マツタケを食べたい」に近づけるのです。不思議な話ですね。でもこれが人間の感覚であり、タスク管理の面白いところなのです。

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最終的に期限までつけるともう立派なタスクです。この一文には、行動、依頼、期限が明確に書かれています。ここまで書いてあると、もう私はマツタケ食べ放題の店を調べざるを得なくなるのです。

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ただのメモがタスクに変わる経緯です。同じことでも表現を変えるだけでより具体的に目的に達成しやすくなります。メモのままでは行動を起こそうという動機につながりにくいのです。

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メモをタスクに変えるには大人なら誰でも知っている、いつ、誰が、どこで、何を、を付け加えれば良いのです。どなたでも行動を起こしやすくなるという効果が得られるはずです。タスク管理を始めたけどうまく行かないという方は是非このポイントを意識してリストを見なおしてみてください。ご自身が行動を起こしやすくなるところまで具体的にできれば、それがあなたのタスクです。

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もう一点ポイントがあります。タスク管理を行うということは、行動に責任を持つことでもあります。ほとんどのタスク管理のシステムにチェックボックスが使われるのは、これが理由です。責任を果たした(=行動を完了した)のチェックなのです。
タスクを終わらせたら必ず責任を全うしたことがわかるようにしておくべきです。メモ用紙で管理しているのなら横線で消す方法で十分だと思います。これを怠るとどの行動が終わっていて、どれを始めるべきなのか非常にわかりずらくなります。つまり行動が起こしにくくなってしまうのですね。

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オマケです。これは私のタスクリストのスナップショットです。「結婚記念日はマツタケ」という奥さんの提案の中で私が行動すべきタスクをまとめてあります。人によっては期限が不要であったり、逆にもっと具体的にしておく必要があると思います。正解は人それぞれです。これはあなたが行動を起こしやすいか?達成しやすいか?という観点で洗い出しを行って頂ければ良い部分です。ご自身に響く言葉で書くことも重要です。自分に伝わりやすいのなら「店をピックアップするぜ!」のほうがベターです。
最後に、このタスクで絶対に守らなければならないことは、夫婦仲良しで結婚記念日を迎えることです。私は良く失敗するのです。乙女心は私には理解できない部分、まだまだ未知数の部分があります。マツタケを食べることは絶対条件ではない、単なるスパイスなのです。それだけは肝に銘じておきたいところです。
実はこのリストを下にスクロールすると「今年起こった我が家の面白いエピソードを話す」というタスクがあります。タスクのメモ欄にはエピソードのメモを書いておいてます。この内容はさすがに公開できませんが(笑)、タスクリストはプライベートでも目的達成に近づけるツールなんですよ。

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2010/11/01

ライフハック心理学セミナーに参加しました

ライフハック+心理学とは何か
大げさな話に聞こえるかもしれないが、誰だって、心が変わればものの見方が変わるのだ。そして心が変われば、人が変わる。人生を好転させたければ、心のあり方を変えてしまうのが、いちばんの近道なのだ。
ライフハック心理学
これは「ライフハック心理学」のまえがきを引用させて頂いた一文です。人生には、ライフハック=手法だけでは、どうしてもうまく行かない局面があります。こんなとき「ものの見方」を変えることによって、一発逆転した経験が私には数多くあります。
「逆転裁判」という有名なゲームがありますが、その中で頻出するワード「逆転の発想」と、これは近いものだと私は思います。正面から見ただけでは一面しか見えない、横から見たり後ろから見たり、時には逆立ちして見ることも必要だと思います。こうだ!と思い込んだものは一面からしか見えないことが多いのです。心のあり方が変わると横からも後ろからも見る余裕ができます。
人生の困難な局面ではものごとが一方向にしか流れていかないように見える瞬間があります。この本を読んでおけば、困難に直面した際、「ものの見方」を変え起死回生の案が浮かんでくるかもしれません。

続かない習慣を続ける方法
このセミナーで一番聞き耳を立てていた話題です。先の記事「禁煙を成功させる方程式」が完全ではなかった私に、今一番Hotな話題です。
・メリットがあるから行動する
人はメリットがあるから行動する、つまり続かない習慣には何らかのメリットが不足している場合が多いということです。早寝早起き三文の得ということわざがありますが、三文の得が感じられない方には早寝早起きは難しいはずなのです。朝目が覚めた瞬間に布団にはいつまでも入っていたい、朝バタバタしてしまう、を天秤にかけているのですね。朝のバタバタに慣れてしまっている方には三文の得は感じられません。だから出来ないのです。早起きのメリットを私には理解できませんが、これが理解できれば、そして覆されなければ自然とできるのではないかと思います。
ちなみに「禁煙を成功させる方程式」は、喫煙場所の役割や禁煙することで失うものに惑わされたことにより失敗しました。新しい習慣は良いことばかりではありません、それによって失うものの大きさを真に受けることでもあったのです。
・感情を介さない
朝6:30に起きる、たったこれだけのことしか考えなければ早起きは達成できます。寒い→布団に入っていたいと考えるから出られないのです。例えば、布団から出る時間までに部屋を暖めておくというアイデアはどうでしょう。少し先の未来の自分が迷わないよう手心を加えておけば、求める結果は得やすい、こんなお話でした。行動がひっかかるところに何か仕掛けを置いておく、ということですね。

タスク管理分科会の宣伝も
このセミナーは私が所属する東京ライフハック研究会主宰の北真也さんがファシリテーターとして、参加されておりました。佐々木さんからのフリを見事にアドリブで乗り切り、そしてお笑いに持っていけるところは、さすが!のヒトコトでした。東京ライフハック研究会と大きく銘打っても、最終的には中の人による部分が大きいのです。北真也さんのような気さくなそして面白いお兄さんが主宰していれば、きっと楽しい会に違いない!と思って頂けたのではないかと思います。北さん、大成功でしたね。
セミナーの時間が押す中、私主宰のタスク管理分科会の宣伝もさせて頂きました。私の感触ではタスク管理に興味を持っている方がたくさんいらっしゃいましたので、この会の需要を改めて感じました。タスク管理というものは、社会人にあったほうが良いスキルのひとつです。ただしこのスキルは、学校では教えてくれません。現状では、仕事で痛い目にあった方が駆け込むようなケースがほとんどではないかと思っています。私の役割は、タスク管理をもっとカジュアルに、もっと一般的にすることではないかと感じることがあります。みなさんから色々なご意見を伺い、それを吸い上げ、ひとつずつ実現していければと思います。
私たち東京ライフハック研究会のイベントはもうすぐ開催です!
11/3(文化の日) タスク管理分科会
11/6(土) 東京ライフハック研究会

@kazumoto さん本を出版される?
最後はちょっと疑問形で締めくくりたいと思います。楽しみにしています!

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