2010/11/15

息子が頭から出血 まずどうするべきか?

Fiat Ambulance

私には二歳になる息子がいます。性格をひとことで表すと「好奇心追撃魚雷」、この歳の男の子の多くはそうかもしれませんが、とかく興味の対象に頭から突撃していきます。好奇心をうまく誘導してあげられればとても良い子になる反面、どんなものにどんな風に興味を持つかは息子の本能や感性の部分が多く気が抜けません。
例えば、おもちゃを片付けてほしいとき、私が楽しそうにおもちゃを片付けているフリをすると一緒に片付けてくれます、とっても楽しそうに。こんな風に楽しくしつけを学んでいけるかと思うと、姉の部屋から風ぐるまを持ってきてストーブの温風で回して焦げ付かせるといった、かなり危ない遊びも平然とやってのけます。

好奇心に理性でブレーキをかけてしまう大人としては、この行動を実にうらやましく見ています。平坦な日常を非日常に変えてくれる何かがあるのです。おイタが過ぎると頭をひっぱたくこともありますが、私にはできない突き抜けた行動、誰よりも愛らしい笑顔、ふてくされた表情などなど、家族の一員として立派に役目を果たしています。

そんな息子が頭にケガをしました。自分の身長より高いソファの背もたれの上から飛び降りて頭を切ったのです。頭を切ると傷口が小さくても大量に出血します。頭は皮膚のすぐ下に血管がたくさん集まっているからです。小さい頃に頭を何度も切ったことのある私には常識ですが、そんな経験のない奥さんは知識では知っていても動揺は隠せません。またケガをした本人も痛みと出血からパニックを起こしています。娘も血を見て興奮気味です。ほんの数秒前まで平和だった我が家が、号泣と救急車呼ぶ?呼ぶ?と血だーと叫ぶ声で一変しました。これは私にとって息子の出血より一大事です。息子のケガへの処置や判断が思うようにできなくなるからです。

小さい子供に限らず頭にケガをした場合、心配になります。もし脳にダメージがあったら後遺症が残るかも、なんて悪いケースが頭に浮かんできます。しかし頭を切って血が出ているから救急車を呼ぶというのも、いささか短絡的ではないかと思うのです。息子は救急車に乗るのを嫌がるはずです。見ず知らずの大人(救急隊の方)に車に乗せられて連れていかれることを理解できませんし、受け入れることも出来ないと思います。なので、さらにパニックを起こすでしょう。結果ただの切り傷だった場合、息子が不憫で仕方がありません。
反対意見もあるかと思いますが、次の引用を見てください。

一般に、頭を打って出血した場合は、皮下組織に血管がたくさん張りめぐらされている部位であるため、思いもかけないたくさんの出血をします。しかし、意識が正常な場合は特に重大なけがではありませんから、慌てずに冷静に治療してください。よくある子供の病気と対処法より

一般論なので、全てのケースでこれが正解というわけではないと思います。しかし大いに参考にすべきと思います。月並みな言葉ですが「慌てずに冷静に」が重要だそうです。痛いという言葉を泣きながら口にし親の元へまっすぐ歩いてこれる、これは意識が正常な証拠だと言えます。確率的には「重大なけが」ではない可能性が高いはずです。
問題は親側にあります。子供の一大事に夫婦の方針が食い違う状況は、悪手としか言いようがありません。夫婦の片方が息子の様子観察や応急処置、もう片方が情報収集や外部との連絡にあたるべきでしょう。今回はベストを尽くせなかった自分に反省です。

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