ワーク・ライフ・バランスとは
仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらすものですが、同時に、家事・育児、近隣との付き合いなどの生活も暮らしに欠かすことができないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい、喜びは倍増します
内閣府 仕事と生活の調和推進室より
ワークもライフも充実すると人生がより良いものになります、という話ですね。これは確かにそうだと頷ける部分もあるのですが、これだけだと具体性に欠けるところがありそうです。
実はバランスを取るのは難しい?
バランスを判断する何らかの指針がなければ、その瞬間の気分次第でバランスの良し悪しが変わってしまいそうです。極端な例を出しますと、徹夜作業後の達成感から人生そのものが充実していると錯覚してしまうかもしれません。ギャップが大きいほど錯覚しやすくなるはずです。
かといって気分を落ち着けて直近の人生を振り返ったらよいのかというと、そうでもありません。脳の記憶はけっこうあいまいなので、正しいバランスを判断するのはなかなか難しいことだと思います。すぐに思い出せるような強い印象が人生全体に占める割合は少なく、逆にすぐには思い出せないようなささやかな時間の連続が人生の大半を占めるからです。
時間管理、タスク管理でバランス良い計画を
ワークとライフのバランスをコントロールするには、ある程度の計画が必要になってきます。行き当たりばったりでは、どちらかに偏ってしまわないほうが難しいはずだからです。だから時間管理やタスク管理で、先々の見通しを立てておくことが重要ではないかと思います。
タスク管理とワーク・ライフ・バランス
タスク管理というと、どうしてもワークのほうに偏りがちになるかと思います。ですが行動=タスクという視点で見ると、実はライフのタスクもワークと同じくらいこなしていることがわかります。
バランスを取るには同じ天秤にかける必要がでてきます。ワークもライフもタスク管理に集約することで「見える化」できるのです。恋人に書くメールも顧客に書くメールも、「メールを書く」という点では同じとみなせます。行動の回数とかかる時間とで、ワークとライフを同じ基準で評価できるようになるのです。評価が行えるとバランスの良し悪しがわかり、舵が取りやすくなります。
タスクリストからワーク・ライフ・バランスを知る
タスクリストからワーク・ライフ・バランスを知るには、ワークとライフでタスクを分類してしまうのが一番の近道だと思います。各々のタスクの数(行動回数)が見える化するからです。システムによっては、予想時間(かかる時間)を集計できるものもあります。実は私がToodledoというタスク管理のシステムを愛用しているのは、ワークとライフそれぞれの予想時間を見える化できるのが理由のひとつなんです。
私はタスク管理の勉強会を主宰する立場から(本当は全くの趣味からかもしれませんが)、色々なタスク管理のシステムを試しています。みなさんは、多くのシステムではじめから切られている分類をご存知ですか?
そうです、HomeとWorkです。
家庭(ライフ)とワークのバランスを取ってほしい、もしかしたらそういう開発者の想いがあるのかもしれませんね。
タスク管理を人生単位で行うとワークとライフの天秤に成り得る、これはなかなか伝わりづらいことではありますが、このブログを通じて少しでも多くの方に知って頂ければと思っています。