
先日こども向けの防犯セミナーに参加してきました。セミナーの対象は4月から小学校に入学する児童で、通学時に犯罪に巻き込まれないよう楽しくお勉強するという内容でした。
犯罪者は見ただけではわからない
犯罪者を見かけだけで判断することは不可能です。ずる賢い犯罪者であればあるほど、物腰柔らかくフレンドリーに接してくるはずですし、NOと言えない雰囲気を作ろうとするでしょう。おとなでもそうなのですから、こどもであれば尚更です。サングラスに帽子にマスク、こども達が一斉に「犯罪者だ~」と指差した方、実は参加者の母親の方でした。この方はもちろん犯罪者ではありません。
大事なことなのでもう一度書きます。
「犯罪者は見ただけではわからない」
キーワードは「見えやすい」
このセミナーで繰り返し強調されていたキーワードは、「見えやすい」と「見えにくい」です。犯罪者は周りから「見えにくい」場所を好みます。だから、「見えやすい」場所なら犯罪に巻き込まれにくいのはずなのです。この場所は見えやすい?見えにくい? 絵や写真、お芝居もあって、こども達にわかりやすかったのではないかと思います。
犯罪に巻き込まれやすい場所
セミナーではまず2つのイラストを見比べるところから始まりました。どちらが犯罪者が好む(=巻き込まれやすい)場所だかわかりますか?・壁に囲まれて落書きだらけゴミだらけの公園
・小さいこどもが遊べるようないわゆる児童公園
答えはもちろんゴミだらけの公園です。イラストを見て、こども達も直感的に判断できました。
直感に知恵を付け加えてあげよう
始めの問題は直感的に判断できましたが、何問目かで私も間違えました。日中に日が指す明るい住宅街であっても塀や街路樹がジャマをして、「見えにくい」環境は要注意だそうです。民家からの助けを期待しにくいのだそうです。
直感的にキケンと思う場所と統計的に犯罪が発生しやすい場所とは違うと学びました。おとなが知恵を以って判断し、こどもに伝えるべきなのです。
学校まで親子で歩いてみよう
入学式の数日前、娘と一緒に学校まで歩いてみました。普段近くをクルマで通ってますのでキケンな場所なんてないと思い込んでいました。ですが、実際に歩いてみるとよくわかりました。うちの子の通学ルートにも犯罪に巻き込まれやすい場所は確かに存在したのです! これは下見をしないとわからなかったことです。何かあったらどこに逃げるかを娘とよくよく話し合っておきました。こんなに念を入れたのは、うちの娘が特にかわいいからです。特にかわいいうちの娘だから要注意なんです!(どこの親だって我が子にそう思ってますよねw)
こども達が犯罪に巻き込まれずに、楽しい学校生活をおくれること、願っています!