一昔前と比べ、家電屋に行くのがつまらなくなってきました。
理由ははっきりしています。ネットの通販よりも高い買い物になる可能性が高く、頼みの店員さんの商品知識もあまり高いレベルではないからです。
「お金を使うのは損」と思われてしまうと
先日のことです。電球が切れて買いに行ったのですが、LED電球はトイレや廊下のような付けたり消したりする場所には向かないなんて、真逆のことを教えられてしまい、不信感から商品を選ぶことができなくなりました。
結局帰宅してAmazonで購入したですが、結果家電屋より安く済みました。しかも送料無料で次の日には届いています。はじめてのLED電球で少々不安なところもありましたが、メリットやデメリット、口コミによる書き込みでだいたいわかりました。もちろん口コミは複数のサイトの調べ、自分が信じる意見を見つけていますので不安を解消してから購入できています。
こういう経験を私は何度もしています。
だから、「家電屋でお金を使うのは損」をする可能性が高いという考え方が育ちつつあります。
一度こう思ってしまうとお客はなかなか買い物をしなくなります。たまたま通りがかっても、新製品を眺めるだけで帰ってしまうでしょう。
逆に「お金を使わないと損」と思わせることができれば、お客は喜んでお金を落としていくはず。
サイゼリアのHPにこんなことが書いてありました。
「食べないと損」サイゼリアの価格ポリシー
創業者である正垣はヴェネチア商人の取引を観察してある仮説を立てました。売り側と買う側が価格交渉をすると両者の提示価格の中間で落ち着く。究極の取引は「無料」と「有料」。その中間は提示価格の半分=5割引。5割引けば人間は直感的に「安い」とわかる。それでも「安い」とわかるだけで安くて驚くほどではない。いっそのこと元の価格の3割にすれば、安くて驚いて、「食べないと損」と思ってくれるのではないか。お客様をびっくりするぐらい喜ばせるために7割引きで売ってみよう・・・。
ファミリーレストランのサイゼリアは、びっくりするような価格でイタリア料理を食べられますよね。このびっくりに明確な哲学があったなんて二度びっくりです。
HPには「ポピュラープライスはこうして決まる」という無料小冊子もあります。「食べないと損」の哲学が詳しくわかりますよ。私は外食産業ではありませんが、消費者の立場としてもとても勉強になりました。
サイゼリヤが考える「価格」とは?|サイゼリヤの哲学|サイゼリヤ