2012/01/21

NOと言えない顧客第一主義 ストレスから自分を守るには

Stressed???

顧客第一主義という教えがあります。同じ考え方に会社第一主義、上司第一主義というのもあります。

お客さん(もしくは会社や上司)の利益を第一に考えて行動するという意味で、私も社会人になってからこの考え方を周囲から叩きこまれました。
今も考え方の根っこはどちらかというと顧客第一主義寄りにありますが、この考え方は薬にもなれば毒にもなると思ってます。

顧客第一主義はストレスフル

タスク管理やスケジュール管理なんてやるだけムダという意見をよくぶつけられます。話を聞いてみるとその理由の多くがNOと言えないからで、顧客(上司)第一主義という教えのせいではないかと勘ぐってしまいます。

こんなことを急に言われてNOと言えないと確かにストレスがたまります。
・ちょっと頼みたい仕事があるから午後から打ち合わせね!
・明日から大阪へ出張行ってくれ!
・こっちのプロジェクトが忙しいから明日から担当してくれ!

どんなに綿密に仕事の計画を立てていてもお客さん(上司)の一声で予定がガラっと変わってしまうから、管理など必要ないと思ってしまうのも無理はありません。

しまいには、タスク管理なんかしているおまえは楽でいいよな、なんて矛先が私に向いてくるわけです(笑)

Noと言えないからせめてやること

無茶な要求にNoと言えれば良いのですが、顧客(上司)第一主義な方はそんなこと決して言えません。私もそうです。

ひとつだけ気をつけていることがあります。

何かひとつお願いされたら、こちらもひとつお願いを聞いて貰うことにしています。どんなに小さいお願いでも聞いて貰うことで、受けるストレスはググっと減るはずです。

またここがポイントなのですが、否定的な言葉を使わずに自分の都合に合わせるようなお願いを探します。さらにストレスはググっと減るはずです。

A君の受け答えをみてみましょう。

顧客:ちょっと頼みたい仕事があるから午後いちから打ち合わせね!
A君:わかりました。午前中の仕事が押していますので、15時からでお願いします。

こんな風にお願いを聞きながら、A君は自分の空けられる時間帯に会議を設定しようとしています。すると、こんな切り返し。

顧客:15時から別の会議が入っているから13時からで!
A君:わかりました。お互いに時間がないですね。今簡単に教えてもらえませんか?

A君、今度は会議をしなくても良い状況に変えようとしています。簡単に教えてもらった後は、「おおよそ理解できたので詳細をメールで送ってください。」といって話を終わりにする魂胆なんでしょう。

顧客は会議をしたいのではなくて、頼みごとをしたいだけとA君は知っているのです。

顧客第一主義は大事な考え方だと思います。ですが、NOと言えない人間を作ってしまうのも事実です。だけらせめて自分をストレスからどうやって守るのか対策は考えておきましょう。

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