私はどんな仕事術でも利益がでないと長続きしないと考えています。仕事術は流行りものではなく、実用的でないといけないと考えているからです。利益は人によって違いがありますが、収入や時間かもしれませんし、安心感といった精神的なものかもしれません。
ある仕事術を導入したばかりの時点では、投資と同じように利益が出にくい状態です。コツを掴んだあたりが損益分岐点となり、それ以降止めてしまうか、もしくはもっと利益が出そうな仕事術と出会うまでは利益を生み続けます。
GTDに関して損益分岐点を考えると、タスク収集の出来具合が重要なポイントだと考えてます。
例えば、タスクリストに漏れがあるとわかり、多忙のあまりそのまま放置してしまうということはないでしょうか。時間をかけて作り上げたリストだけに、漏れがあると気がついた時のストレスは意外と大きいものです。また刻一刻と変化する状況にタスクリストが追いついていかず、役に立たない状態になってしまうことも、放置してしまうひとつの要因です。
漏れをリカバリーするには、作業を片付けながら漏れたタスクを追加していくという並行作業になります。タスクをひとつ片付ける間に漏れに気がつきひとつ増えてしまったら、タスクの総数は変わりませんよね。この時、あなたはいつまで経っても仕事が片付かないと感じてしまうかもしれません。
この状態を回避するには、作業に手を付ける前にタスクを収集しきって総数を把握しておくことがとても重要です。状況の変化にもある程度対応できるようなタスクも必要ではないかと思います。
ただしこれは、頭では理解できるけれど実際やることは難しいことです。やるべきことや気になることを全て明らかにするという収集の作業が得意だという方は聞いたことがありません、どちらかというと苦手意識を持っている方が多いのではないでしょうか。少なくとも私はそうです。GTDに興味を持つ方というのは、普段からやるべきことが多く期限やボリュームを意識している方が多いと認識してます。つまり苦手としている収集さえ乗り切ってしまえば、後は割りとすんなり導入できるのではないでしょうか。
あなたがもし収集のコツをつかんでいるのであれば、是非私に教えてください。私もある程度のコツは掴んでいますので、今後記事にしていきたいと思っています。
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