2010/03/28

勤務時間内にどうやって仕事を片付けるか(考察編)


Overtime, originally uploaded by GavinZ.

先週末に残業に関する考え方について書かれているブログを多く読みました。必要もなく残業することの是非を問う内容やサービス残業の実態について触れる内容でした。日頃から勤務時間内に仕事を終わらせることを意識している私にとって、共感出来る点が多々ありました。善悪の判断は立場(職位)や職場環境、世代によって少しずつ変わってきます。結局残業をする/しないというのは、それぞれの判断という結論になりそうです。今回は残業をできるだけしないという視点で、勤務時間内に何をすべきかについて考えていきます。

 労働とは何か
残業に対する考え方を語るのに避けて通れないのが、労働をどう考えているか?です。生活に必要なお金を貰うために労働しているのは誰もが同じだと思いますが、それ以外の何かが残業に対する考え方を決めているのではないかと思います。
独身の時期は生活=労働、つまり労働が全てと考える時期がありました。その時期の考え方はこうです。「私が労働して作り出したものは私の分身だから、生活の全ての時間を注ぎこむべき。」勤務中は文字通りバリバリ働き、残業は日課。自宅へ帰っても関連技術を寝る間も惜しんで学習していました。社畜という言葉が当てはまりそうなイメージですが、利益に対する意識は希薄(働いた分はきちっと貰っていた)でしたので、ちょっと違います。どちらかというと会社のためではなく自分本位な行動ではないかと思います。お客さんからの信頼は十分に得られていたので、結果的に仕事は良いサイクルで回ってはいました。
しかし結婚し家族ができてからはこの考えを変えざるを得ませんでした、生活=労働では家庭は成り立たないのです。労働の成果物が自分の分身という考え方は今でも変わりませんが、生活の全てを捧げるという部分を変える必要が出てきました。労働は単なる生活の一部分であると。自分を変えることはとても苦労しました。私より若い世代は、この感覚を持っている人が多いのでとても羨ましく思います。

 勤務時間内に終わらせなければならないこと
今まで残業当たり前で仕事をしてきた人が、必ずぶつかる壁が「勤務時間内だけで何ができるのか」です。独身時代は月100時間以上の残業を度々経験してきた私が、成果物の質を落とさずに労働時間だけを3分の2以下に減らすのは単純に考えると不可能です。時間節約やライフハックを気にするようになったのはこの頃ですね。しかし元々無駄なく仕事するよう気を使っていたこともあり、ほとんど効果はありませんでした。最終的に辿りついたのは、誰もが知っている単純なことでした。「お客さん(もしくは上司)の求めていることを理解する」つまり何を求められているかよく理解し、勤務時間内だけで達成する手段をよく考えることです。言われたことしかやらないということとは違います。もう一度繰り返しますと、「勤務時間内に終わらせなければならないことは、依頼主の求めていること」です。

次回実践編につづきます。

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