2010/08/13

物を壊し続ける息子の心理メカニズムと理解のマインドハック


My lovely son, originally uploaded by 447photo.

息子の不可解な行動
もう少しで2つになる息子、最近いたずらが盛んになってきました。そのいたずらとは、興味をもった物を弄んだ結果、壊してしまうことです。ヒステリックなわけではありません、遊びの延長で物を壊してしまうのです。はじめは息子が大好きなピアノがついた絵本をビリビリに破くことから始まりました。そこから徐々にエスカレートしていき、今ではやりたい放題です。メガネを壊され、祖父の形見の扇子を壊され、買ったばかりのiPhone4を食べていたこともありました(笑)。
なぜ自分のお気に入りのおもちゃですらことごとく壊してしまうのか? また、親に叱られると理解しているのになぜガマンできないのか? その心理的なメカニズムが理解できませんでした。理解できないので、どうすればこの悪癖を治せるのかわかりませんし、叱り方もエスカレートしてしまいそうです。このままでは、私にとっても息子にとっても家族にとっても良くありません。

好奇心に勝るものなし
こういうときこそ、マインドハックです。考え方を革新しましょう。
革新のヒントは『「ロボット」心理学』という電子書籍にありました。この書籍を読んで、メカニズムの一端を理解することができたのです。少なくとも今は息子の悪癖に同情し、許すことができるようになりました。
息子の心境を理解するのに一番わかりやすかったのが、以下の引用です。

ヒトには、「自分の能力を試してみたい」という欲求が強いように見える。それが狩猟能力となると、「食べもしない小動物をなぶり殺す」のが現実だ。「狩猟能力」が、ヒトをして「ネオフィリア」にする力強い原動力となる。

息子は単に私と同じ好奇心旺盛な人間であるだけなのです。小さいからまだ欲求を抑える理性が効かないだけなのです。ここまで理解したとき、少年時代の思い出が蘇ってきました。ジャッキー・チェンの映画を見た後、部屋の壁に穴を空けてしまったことがありました。今の息子と同じ理屈です。結果は解っているのに試さずにはいられない本能。私と同じなら仕方がない、息子に怒りを感じることは、天にツバをはくことと同じなのです。これに気が付いたとき、私は肩の荷がスーッと降りた気がしました。
私は息子の悪癖=旺盛な好奇心を矯正するのではなく、活かす方向で教育していくことに決めました。良い方法はまだわかりませんが、まずはiPhoneを手の届かないところに置くことにします(たまにうっかり忘れますが)。


『「ロボット」心理学』とは
簡単にご説明しますと、この書籍はネオフィリア(新しいもの好き)とは何か?について心理学に基づいて書かれた本です。
著者の佐々木正吾さんはまさか子育てに悩む親向けに書いていることはないと思いますが、実は心理学は子育てにかなり有効ではないか、と思っています。子供は思ったことをすぐやるからです。心理が行動にでやすいのです。私には学識はありませんが、子供と行動を共にすることで経験的にそう思いました。

『「ロボット」心理学』(PDF版)をダウンロードしていただいた方は、どなたでも全文お読みいただけます。

そして値段は読み手が決めて良いそうです。
『「ロボット」心理学』は紙の書籍としてはもう絶版になったそうです。私の、そしてみなさんの役に立つ知識が埋もれてしまうのはもったいないことです。しかしこれを電子書籍として再び世に出されて、私のようなブロガーが他の人にオススメする。これは素晴らしいサイクルだと思います。
新しいモノ好きな方は自分発見に、いたずらっ子なお子さんがいる方は教育に、恋人が趣味人間という方は理解に、是非オススメしたい一冊です。

子育ては楽しい
息子は物怖じしない強い子ですが、姉である娘は慎重派です。そんな娘でもお守りがあると強くなれます。想像力が豊かな娘は、将来おこるかもしれない出来事を本当にあったかのように感じることができる特技があります。そんな想像力が豊かな娘に、私はどんなお守りを渡せば良いでしょうか?
よく話をして子供の不安を取り除こう

想像力が豊かなことは決して良いことばかりではありません。その世界から抜け出せなくなってしまうことがあるからです。現実を先送りしてしまったら、地に足を付けてあげることも時には必要です。そのヒントはやっぱり佐々木正悟さんの著書にあったのです。
先送りのメカニズムと処方せんを知る


関連サイト
『「ロボット」心理学』(PDF版)ダウンロードページ



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