2010/07/12

先送りのメカニズムと処方せんを知る


Defense Mechanism, originally uploaded by Ray Fenwick.


うちの娘は、いわゆる夢見すぎな乙女なのです。一体何を考えているのか検討もつきませんが、心ここにあらずの状態になってしまうのですね。先週も朝食中にまるで魂がない人形のように動きが止まり何かを考えているようで、ちっとも食が進みません。朝食を食べる時間は決まっているので、数分前になると決まって急いで食べ始めるのですが時間内に食べ終わりません。結局幼稚園のバスには間に合いましたが、髪型のセットをしている時間はありませんでした。こんなことが日常的に起こっているので、親としては心配になってしまうのですね。そしてどんなに叱ってもこの癖は未だに治りません。私も小さい頃は想像の世界に入り込んでしまうタイプでしたので、放っておけば良い問題なのかもしれませんが、それでも奥さんと話したり幼稚園の先生に相談したりしてしまうのが親心というものです。

先送りの一種では?
本人に何を考えているのか話を聞くと楽しいことを考えていると答えます。具体的な内容はしどろもどろなので、よくわかりません。おそらく本人も忘れてしまうような取るに足らないことだと予想してます。朝食を時間通り食べないと幼稚園の準備が遅れるということはわかっているけど、ごはんを食べるのは楽しいことを考えた後にしたいとも言います。私はそれを聞いてこれは一種の先送りではないかと思ったのです。楽しいことを先にやってやらなければならないことは後まわし、後で急いでやれば間に合うはずだと考えているのではないかと思ったのです。もしこれが私の思う通り先送りであれば、ある程度自分でコントロールする術をそれとなく伝えるべきではないかと、父である私は思うのです。

最善の解決方法
先送りをコントロールする術を私はいくつか体得しています。しかしそれは極めてロジカルに考えて自分を納得させる方法がほとんどなので、子供にはちょっと難しいのです。先送りのメカニズムを知り、そして子供でもできる方法をひとつずつ試していくのが最善ではないかと考えました。ここである一冊の本が浮かびました。「いつも先送りするあなたがすぐやる人になる50の方法」という本です。この本は、私が注目しているブログのひとつである「ライフハック心理学」の中の方、心理学ジャーナリストである佐々木正悟さんの著書です。佐々木さんとは一度お会いしたことがあり、またTwitterやブログも拝見してます。いわば私の中ではおなじみの身近な所にいる先生なのですね。風邪をひいて近所の医者に行く感覚で購入しました。この様な本の買い方は始めてです。



子供にも十分応用可能

未来の自分はつねにいまの自分よりも有能で素晴らしい
これは50ある方法の1つ目から引用した一文ですが、なんだか娘の心理のメカニズムにぴたりと当てはまるような気がします。今は楽しいことを考えているから朝食を食べれないけど、(制限時間ギリギリの)未来の私なら急いで食べ終わることができると無意識に考えている娘の姿が頭に浮かびます。全くけしからんですねw。この場合のセルフコントロールの方法が実にシンプルでした。娘のケースでは、制限時間ギリギリから食べ始めても間に合うよう、まず箸を手に持って少し食べておくという方法になりそうです。茶碗を空にすると考えてしまうから娘には重いのです。箸を持つこと、そしてひと口食べること、それだけなら重くなく大した問題ではないはずです。誰にでもわかりやすい言葉で噛み砕いて書かれている本なので、子供にも応用できるくらいとってもシンプルなのですね。

関連サイト
ライフハック心理学

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