2010/07/03

iPhone/iPadで階層エディタとマインドマップのいいとこ取りを実現したアイデアエディタ「Idea Sketch」


パッと思いついたアイデアを残しておくのに、あなたはどのようなツールをお使いですか?
私は思いついたアイデアが消えてしまう前に、手帳に書くことにしています。アイデアはイメージとして浮かぶことが多いので、MacやiPhoneのアプリをあれこれ選ぶよりも、紙に書いてしまうのが一番手っ取り早いからです。デジタルの出番はアイデアを膨らませたり、整理したり、それから再利用する段階になります。

今回紹介する「Idea Sketch」は、ちょっとしたアイデアを膨らませたり、メモしておくのにちょうど良いツールです。
一番の特徴は階層メモをダイアグラムに置き換えてくれることです。もちろん逆もできます。
アイデアを練る過程で階層メモを使う利点は、あるひとつの見出しに注目し、連想から産まれたものを受け止めてくれることです。その点で、「Idea Sketch」はスピーディーに入力が可能です。
連想の過程を経て、階層メモを見直して見ると階層が深い所はわかりづらかったり、別の見出しと階層を持ったほうがわかりやすい場合があります。「Idea Sketch」は、このタイミングでダイアグラムへと切り替えができるのです。ダイアグラムでの表示モードでは、親子の付け替えや位置関係の調整が簡単な操作で実現できます。この操作性は体験すると良くわかると思うのですが、あえて言葉にすると「タッチしてグイーン」という感じですね。マインドマップのように使うことも、もちろんできますよ。ダイアグラムでの表示モードはイメージとして思考を整理できるので、もしかしたら新たなアイデアが浮かんでくるかもしれませんね。

「Idea Sketch」のもうひとつの特徴は、ボトムアップ的な思考も受け止めてくれることです。
例えばいくつかの問題点があって、その共通項から解決策を探るときに使えそうです。マインドマップ系のツールで要望が多い、2つのキーワードを1つに集約したいという意見がこれに近いかもしれません。「Idea Sketch」は階層の親子関係の自由度が高いので、複数のキーワードを1つに集約したり、逆に複数のテーマから共通項を導きだすという思考も受け止めてくれますよ。
実は複数のテーマから共通項を導きだす思考は、私と家族が生きていくために絶対に必要なものなのです。結婚してからかなりの鍛錬を積んだつもりです。どこの家庭でも良くある?夫婦喧嘩、これを収めるには妻や夫の実にたくさんの言い分の共通項を探し出すことが仲直りの糸口に成り得るからですね。言いたいことを言って少し落ち着いたら、(「Idea Sketch」を使う気持ちの余裕があるかわかりませんが)お互いの言い分を図にして良く理解することで、相手の気持ちを思いやり自分の気持ちを収めるという高度な使い方ができるかもしれません。もしこの高度な使い方にチャレンジしたいという方がいらっしゃいましたら、くれぐれも新たな火種とならないようお気をつけください。私はもっと良い方法を知っていますので、どうやらこの用途では「Idea Sketch」を使わずに済みそうです:p

最後に「Idea Sketch」には1つ欠点があります。それは、アイデアを再利用できないことです。例えば、移動中に思いついたアイデアをiPhoneでメモしたとします。そのアイデアの続きを画面サイズの大きいiPadでさらに広げようとしてもできないのです。それはデータを移動する機能を持っていないためです。画像ファイルには出力可能ですので、大きいアイデアを産み出す前の小さく完結したアイデアをまとめる用途には十分使えそうですね。階層エディタとマインドマップのいいとこ取りを実現しているので、ついつい深い思考を残す用途にも使ってしまいたくなるのです。

「Idea Sketch」は(記事投稿時点では)無料のアプリです。
ダウンロードはこちらから。

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