2010/07/13

問題の根本を探ると最適な解決法が見えてくる

PROBLEM SOLVED


私たちの身の回りに起きる問題は、たいてい答えがひとつではないものばかりです。ただいざ問題が発生した場合に、あたかも答えがひとつしかないように見えるときがあります。問題が大きければ大きいほど、不安や焦りが生まれ周りが見えない状態になることが考えられます。問題が小さくても単純に目の前の答えが全てだと思い込んでしまう場合もあるでしょう。こんなときは、問題の根本を探ることで最適な解決策が見えてくるかもしれません。

さばき切れないほどの仕事を抱えてしまった
例えば、さばき切れないほどの仕事を抱えてしまった場合、すぐに仕事に取り掛かり、少しでも多く少しでも早く終わらせようと考えてしまいがちです。でもこれは最適な解決法ではない場合がほとんどです。問題の根本であるさばき切れないほどの仕事を依頼した依頼主の立場を考えてみましょう。

あなたが本当に終わらせなければならない仕事でしょうか?
もしかしたら仕事の依頼主は、単に仕事の受付窓口にあなたを選んだだけかもしれません。依頼主は普通頼んだことが望んだ品質で期限までに終われば良いとだけ考えています。この場合、絶対にあなたがやらなくてはならない理由は、依頼主にはありません。もしかしたらあなたの思い込みが原因で、あなたがやるべき仕事になっているだけかもしれないのです。もしそうであれば、これはあなたを不幸にする危険な思い込みです。あなたが無理して終わらせるために行った時間外労働は、プロジェクトの利益を減らす結果になるかもしれません。環境によってはサービス残業を余儀なくされる場合もあるかと思います。グチをこぼして無かったことにするという方法は、選択すべきではないのです。

あなたが考える期限は仕事の依頼主の期限と本当に一致していますか?
仕事の期限を延ばす調整ができるかもしれません。普通依頼主は始めからギリギリの期限を提示することは避けるはずだからです。また調整は決して格好の悪いことではありません。事情を説明しリスクを明らかにすることは、仕事を受ける側のマナーです。このとき依頼主が理解できるように正しくリスクを伝えることが重要です。期限に間に合わない可能性は依頼主のリスクでもあるので、正確に伝えることが求められるのです。
それでも調整に時間をかけることは避けたいとお考えの方は、調整する過程で依頼主との信頼関係が築けるかもしれない可能性を考慮にいれてみてください。リスクを正確に伝えられる=リスク管理能力をかってくれるかもしれないからです。期限を延ばしつつ依頼主からの信頼を得られれば、その解決方法は最適解かもしれませんよね。さらに運が良ければ、調整の会話をする過程で新たな仕事の展開など受注につながる話が聞けるかもしれませんよ。

仕事に熱心に取り組むことはとても素晴らしいことです。その情熱を正しいベクトルで表現し、あなたの評価がもっと上がると良いですね。


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