2010/05/01

『「ロボット」心理学』によって気がついたこと


mind pollution, originally uploaded by boskizzi.

今回は、心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんの著作『「ロボット」心理学』の冒頭を読み、気がついたことについて時間節約の視点で持論を述べたいと思います。

私がこのブログで時間節約や効率化というテーマに取り組んでいるのは、最終的にはプロフィールにもある通り自分の身の回りの人たちを幸せにすることです。具体的に一例を挙げますと、例えば労働時間を効率的に過ごすことによって、家族と過ごす時間、余暇や睡眠時間を増やすにはどうすればよいのか?ということについて取り組んでいます。まだまだ私は、頭で考えていることを文章に変える能力が不十分だったり、自分を知って貰い認知して貰うことを優先としてますので、持論をアクセル全開で発信できる状態ではありませんが…
しかし今の段階でもはっきり言えることがあります。時間節約や効率化に一番効果があるのは、物の考え方です。道具の使い方ではありません。主観やこだわりの対象を目標とピタリ一致させて物事を行うと時間効率が非常に良くなります。余計なことを考えなくなるからです。これは、単純作業を体で覚えて行うときと似ていますね。私がよく紹介するGTDも概ね同じ考え方で、会得することによりもっと複雑な作業も単純作業と同じような感覚で効率的に行えるようになるのです。

さて、どんな世界にも先駆者はいるものです。先日お会いした心理学ジャーナリストの佐々木正悟さんもその一人です。佐々木さんは著作やセミナーなどマルチでご活躍されている方ですが、「ライフハック心理学」というブログも書いておられます。私はタイトルのライフハック+心理学をいう組み合わせを目にした瞬間に先駆者の方だとわかりました。とてもわかりやすいしユニークなタイトルですよね。
私のブログの読者さんは知っている方が多いかと思いますが、プロフィールはこちらです。

プロフィールを見ていくと佐々木さんの著作の一部を読むことができます。
『「ロボット」心理学』という本です。(著作第一号でしょうか?)
はじめにの部分で、飽きっぽい性格の佐々木少年が父の一言で目が覚めるシーンがあります。親子のよくあるやり取りですが、とても重要な気づきの部分です。よく子供は暇だから遊んでと親にせがみます。親に甘えたいだけの場合もありますが、大抵は暇は退屈でつまらないからという理由です。しかし一般的には忙しいよりも暇であるほうが幸せなはずですよね。一方、充実した生活を送っている方の中には、忙しくても幸せを感じるという事実もあります。主観によって物事の捉え方が違うのです。それに気がついた佐々木少年は色々な逆説を探るようになったそうです。これが冒頭の部分で、以降ネオフィリア(新しいもの好き)の心理について掘り下げて分析されています。

時間節約というのも一言でいうと定義がかなりあいまいです。例えば、労働時間を効率化し家族と過ごす時間、余暇や睡眠時間を増やすことが本当に幸せにつながるのでしょうか?もちろん私はそう信じていますが、逆説を探る余地はあると思いました。目的は相手の立場を考えることです。
日本の職場は、まだまだ労働時間が長い傾向にあります。サラリーマンである私と、経営者の考えることはおそらく一致しておりません。しかし雇用契約を結んだビジネスパートナーであることには間違いないのです。経営者も社員も共に会社を存続させるためには、必要な人材です。もっとお互いを理解して主観を一致させることが、労働時間を効率化させる近道ではないかと思いました。

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