現代ビジネスに子育てに関するとても面白い記事がありました。
獨協医大・永井伸一名誉教授「子供をダメにする」親の研究 3000人の親子を聞き取り調査して分かったこと | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
この記事ではタイトルの通り延3,000人もの親子を聞き取り調査して分かったことが綴られています。
・両親とも教師の家庭の子供は危うい
・多干渉や過保護は親が子供の力を信じていないタイプ
・圧迫系の育て方は消極的ですぐに逃げる臆病な性格になりやすい
・頭ごなしには叱らず一緒に解決策を考えると目的を見出し自分から勉強する子になる
・ダメな子はいない。しかし、ダメな育て方はある
子供にこういう問題があるのは、親に(私に)こういう問題があるからなのか!なんて新しい発見もあり、楽しく拝見させて頂きました。
読んでみて痛烈に思ったことは、こうです。
親だってだいたい分かってる
そうなんです、読んでみて「確かにそうだよな」と思うところはだいたい分かっているところなんです。どこの親にとっても子育ては重要課題、何も考えてない親なんていないんです。ただ、どうすればいいかわかならい。
だから子供の失敗を怒鳴りつけて、一番良い方法ではないけど何もしないよりかはマシだろうと考えるわけです。
あまりにも個別のケースが多すぎて…、結局どれが正解かなんて大人にならないとわからないじゃないか!なんて思考停止してしまいそうになるんです。
気の向くままにしつけをしておきながら、自由な子に育って欲しい?
考えている!といいながらも…なんとも薄っぺらいな思考なわけです(反省)。
こんなことがありました
昨日の夜のこと、奥さんは友人らと外出中。私は子供たち3人の食事を作って食べさせて、お風呂に入って、寝かしつけるというスケジュールでした。料理は子供たちに手伝って貰いながらワイワイ作って、ワイワイ食べて、さぁお風呂だというときのこと。
長男がTVに夢中でお風呂に入らないと言い始めたのです。あまりにも主張するので、ちょっとお灸をすえてやろうと思い長男をおいて先に入ってしまいました。
お風呂から出て慌てるのは長男です。「ボクまだ入ってないよ〜」
「みんなが入るとき入らないんだから、もう一人で入りなさい!」
私は長男を困らせて反省を促そうとしたわけです。悪く言えば単なるいじわるです。
できないできない〜と号泣する長男。あやまるまで手を差し伸べないつもりです。
すると、長女が「パパはいじわるだから、手伝ってあげるね」と長男に歩み寄るではありませんか!
(この一言にはちょっとウルっときました)
長男はすぐに泣きやんで、お風呂に入ったのでした。めでたしめでたし〜。
ん?待てよ、それってホントにめでたしなんだろうか?
親なんだから大人なんだから少しは頭を使えよ!
あやまらない長男にいじわるな父親(私)、見かねて手を差し伸べる長女。1対1の親子の関係ではうまくいかないことが、第三者(長女)が入ることでうまく行く。
これってとても重要ではないかと思いました。
1対1の意地のぶつかり合いは平行線を辿りやすい、でも他の誰かが入って少しものの見方を変えてあげるとうまく行く。
そうですよね、こんなこと誰もが経験していることです。でも、目先のお説教に頭が一杯な私には考えることができなかったのです…。
前もってこのシナリオを長女に耳打ちできるのが私の理想かも。
親なんだから大人なんだから少しは頭を使えよ!反省しなければなりません。育て方なんてホントはたくさんある、でもそれを狭めているのは他ならぬ私なのです。
今回の失敗は小さいものかもしれません。でも、小さいからといってないがしろにしてしまうと「どうすればよかったか?」を見過ごしてしまうと思うんです。失敗を整理する時間を持つこと、これがダメな育て方を見直す一歩だと思うんです。