訪問販売の苦い経験
あれは大学時代のこと。飛び込みの訪問販売で使いもしないFAXを契約してしまったことがあります。(確か月賦で30万円くらいのもの) 当時ヒドイ自己嫌悪に陥ったことを今でも覚えています。この反省からひとつ学んだことがあります。
質問されたら明るく断る
セールスマンは必ず最初に質問を投げかけてきます。質問には一種のパワーがあります。聞かれるとついつい答えてしまう、聞かれるとついつい頭を働かせて考えてしまうという力が働くはずです。質問をする目的は二つ。
・考えさせることで正常な判断を鈍らせること
・先に親切して断りづらくさせること
決して質問に応えてはなりません。頭の中で答えを考えてもいけませんよ。
こちらの地域に電波干渉の疑いがありまして、調査を依頼されてる者です。区役所のほうからきました。おテレビの調子はいかがですか?
当時の私だったら、この問いについ「調子いいですよ」なんてバカ正直に答えてしまいそう。
「けっこうです~♪」と明るく断りましょう。「す~」を言い切る前にインターホンも切ってしまいましょう。
相手のセールスマンだって時間が惜しい。すぐに頭を切り替えて次のお宅に向かってくれるはず。
お互いに無駄な時間を過ごさずに済んだ。こう思えば断ることへの抵抗、自己嫌悪に陥らなくて済みます。これが私からセールスマンにできる精一杯の思いやりだと思っています。
慣れてくると条件反射のように断れるようになるはず。質問されたら断るというスイッチが押される感覚。断るストレスなど皆無です。もちろん電話営業でも同じように断ってから電話を切ることができます。
もしも応えてしまったら
調子がいい悪いどちらで応えても、セールスマンにとっては台本通りです。なんとかしてドアを開けさせて、自分の土俵で交渉に望みたいからです。そうですかぁ…そんなはずはないんですけどね…。もしご心配なら調査いたしますが!もちろん無料ですよ。
ついついドアを開けてしまう。そして30分後、気がつくとケーブルテレビの契約をしてしまっているのです。よし!これからは映画見放題だな!とかウキウキしながら…。
やり手の詐欺師は相手が騙されていることにすら気がつかせないといわれています。やり手のセールスマンは、ものの数分で「欲しくもなかったものに喜んでハンコ押す人間」にあなたを変えてしまうでしょう。
質問に応じないこと、相手の土俵で交渉しないこと、これが訪問販売に無知で無防備な私にもできた対策。