先日の記事の立場を変えた逆バージョンです。
午前中に終わると報告した仕事が終わらない!仕事の見通しをたてる5つの注意点
どこの職場にもいる「ちょっと頼りない部下」。
上司の立場としてどう付き合っていけば良いでしょうか。
根本的に部下を見てる時間がない
今は出世したくないという人がいるくらい上司というポジションは敬遠されている時代です。それはどうしてでしょうか?
忙しくなるから。部下の管理をしながら自分の仕事もこなさなければならない一人二役の時代だからです。
責任が増え、仕事が増え、まだまだ経験の浅い部下の面倒まで見なくてはならない。それに比べ心許ない役職手当ときたら…。
出世したくないんだが…ずっと平社員じゃダメなのか?
普通に考えると部下を見ている時間などないと思います。監督をやりながらピッチャーで4番を打つようなものです。ですが、部下を野放しにして問題が起きたら困るのは上司のほうです。
もしかしたら、出世前の延長で仕事をするのではなく、責任の大きいところに時間比重を多くとれるよう頭を切り替える必要があるのかも。
部下を見る時間を作る。その時間は、部下に仕事を任せることで稼ぐ。その代わり、部下にとって最高の上司になれるよう、気持よく働いてもらえる環境づくりにチャレンジする。
部下と一緒になって仕事と苦労を共にする現代の上司は、昔と比べたら「部下の気持ちがわかる」上司になりやすいはずです。
話しかけやすい雰囲気
仕事の基本「ホウレンソウ」。コミュニケーションを円滑にするには、話しかけやすい雰囲気作りが必要不可欠。
・暇そうに見える上司
・話しかけたら手を止めてくれる上司
・結論を急がない上司
あなたから見て話しかけやすい上司はどういう人物でしょうか?
午前中に終わるとの報告をたった数時間後に訂正しなければならない部下の気持ちになって考えてみるのもいいかもしれません。
(´;ω;`)「どれだけ頑張っても仕事ができません。ホウレンソウがどうこう言われます」
逆ホウレンソウ
「ホウレンソウ」は部下から上司に対するコミュニケーション。これを双方向化したのが「逆ホウレンソウ」です。
部下に頼んだ仕事、上司のあなたなら「ここら辺で引っかかるなぁ」というポイントがわかるはず。
これをもう少し発展させて、何時頃引っかかるだろうと予測してみてください。その時間に偶然を装って見回りにいくわけです。
「どう?」と気軽に声をかけるだけで、たいていの部下は問題点を喜んで話してくれるでしょう。
ポイントは「部下から報告に来るもの」という固定観念を捨てること。
少し時代遅れの価値観を新しい時代の価値観に置き換えてみましょう。
仕事量が部下と同じかそれ以上なのに管理もしなきゃならない!プレイングマネージャーのための時間管理教本「部下を持つ人の時間術」
頼られている存在と気づくこと
部下はみんなどこかで上司を頼りにしているはずです。上司自身が思っているよりも周りは上司ラブなんです。上司に頼り、上司を支える
あなたがはじめて部下になったときのこと、思い出してみてください。
右も左もわからず、ただただ上司や先輩だけが頼りだったはずです。そのときの恩は決して忘れるものではありませんし、今でも心のどこかでは頼りにしていませんか?
ですから、もっと自信を持ってもいいと思います。
そして部下の信頼にあなたも応えるべきです。もっとやりがいと責任のある仕事を任せたほうがいい効果が期待できるかも。
バックに上司がついているとわかると部下は失敗を恐れなくなります。思い切ったことができると、実力を発揮しやすい状態になるはず。
ひとつ注意したいのは、「上司に信頼を寄せているだけに」傷つきやすい傾向になること。ラブとアンチは紙一重ということ。
ですから、
部下を叱るときは成果に対して発言すべきです。もし彼らの人間性や価値観が失敗の根本にみえたとしても、じっとガマン。
上司がやるべきことは豊富な人生経験を悪用して部下をやっつけることではなく、どうしたらうまくいくかアドバイスしたり、粘り強く一緒に考えることです。
あなたにとって信用でき、頼りになる上司とは?
まとめ
どんなに正論振りかざしても、外的要因では人間はなかなか変われない。内的要因に訴えたいなら上司は見せ方を考えなければなりません。
上司のやり方をみて、問題の原因を自分で探り、人間性や価値観を変えようとしてくれるかもしれません。
そういう部下はそうそういないかも。ただそれだけにあなたの頼もしい右腕左腕となってくれる存在なんでしょう。
「ぬるい部下」は誰が作るのか?